明日はきっと、いい日になる。 (ページ10)

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episode10【side.Tamamori】ページ10

せんせいと出会って、数週間。

いつも俺の横には絶対、女の子が居たのに…。

せんせいと出会ってから、女の子と会う回数も、えっちする回数も減った。

いつも爆発しそうなくらい強かった欲求も…。

怖いくらいに落ち着いてきている。

あ「絶対、大丈夫。明日はきっと、いい日になる。」

せんせいのその言葉が、なんだか凄く心強くて…。

凄く、心が温かく満たされていくんだ…。

「ゆうたぁ？」

た「ごめん、やっぱり今日はやめておく。」

せんせい。

俺、せんせいのこと何も知らない。

俺、せんせいのこと知りたい。

た「せんせい…。」

なんか…変な気持ち。

こんな気持ち、今まで知らない。

あ「じゃあ、今日のカウンセリングはここまでね。お疲れ様でした。」

こんな気持ちを、なんて呼ぶの？

た「先生！」

分からない。

でも、せんせいのことが知りたい。

俺、まだせんせいの名前も誕生日も、血液型も知らない。

た「俺、せんせいのこと…知りたい。せんせいが俺のことを知ろうとしてくれているように。」

だから、せんせい。

た「明後日…明後日のクリスマスイブ、よかったら俺と二人で話しませんか？」

俺に聞かせて？

なんでもいいんだ。

俺が知らなかった世界を、教えて？

あ「玉森くん…。」

た「えっ…えっ！？せんせい！？」

そんな俺の言葉に突然、泣きだしたせんせい。

た「ちょっ、どうしたの！？」

あ「ごめんっ…た…玉森くんがぁっ…んはぁ…私に心ほどいてくれて…っ…それが…」

あ「それが…っ…本当に…嬉しくてっ…グスッ…。」

泣きながら…でも優しく笑うせんせい。

た「…っ///」

あれ…。

なにドキッとしてんの、俺。

あ「ふぅ…やっとおさまった。へへっ、急に泣いてごめんね？ありがとう、玉森くん。」

なんで…。

た「もう…びっくりしたじゃん～。それに、そんなえっちな声で泣かないでよ～。」

あ「そんな声、出してないよ？」

た「出してた！」

せんせいに、触れたい…。

た「ご、ごめん！俺、ちょっとトイレ！」