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episode9 ページ9

玉森くんと出会って、数週間が過ぎた。





た「こんにちは、せんせい。今日もよろしくね?」





あれから彼は少しずつだけど、女の子を抱く回数も、人数も減っていくようになった。





少しずつかもしれない。





だけど、彼は確実に踏み出しかけているんだ。





た「ごめんね、せんせい。昨日は成り行きでしちゃった。」





あ「ちゃんと報告してくれて、ありがとう。昨日は、自分で処理したりはした?」





た「うん、3回は自分で抜いた。」





あっ、先週よりも減っている!





あ「玉森くん、凄いよ!先週よりも回数が減っている!」





どんなに小さなことでも、私はそれが本当に嬉しくて…。





た「えっ、そうなの?へへへっ、俺って凄い?」





彼が嬉しそうな顔をしてくれるのも、嬉しくて…。





私ももっと頑張ろうって、そう思えるんだ。





た「せんせい。あの言葉、俺に言って?」





また、明日も君が少しずつ進んでいけるように。





あ「絶対、大丈夫。明日はきっと、いい日になる。」





一緒に手掛かりを探していけるように…。









_____









た「せんせい、今日もありがとう。」





あ「ふふっ、どういたしまして?また明日ね。」





た「はーい。せんせい、バイバイ。」





あ「ばいばい。」





今日もまた、ちゃんと進めていてよかった。





あ「ふふっ、明日も頑張ろう。」





___トントン




あれ?





もしかして忘れものかな?





あ「はいどうぞ。」





ガチャッと開いた扉の先に居たのは…。





「頑張ってるみたいだな〜。」









あ「あっ、教授。」





私の教授だった。





教「どう?玉森裕太の様子は?」





教授は、私を雇ってくれた人。





あ「少しずつですが、確実に踏み出しかけています。彼、すっごく頑張ってますよ。」





玉森くんのことを思い出して、ふふっと笑う。





そんな私を、教授が冷たい瞳で見ていたことに…。





このときはまだ…気づかなかった…。





教「随分と肩入れしてるんだな、玉森裕太に。」





その言葉に、私がふっと顔を上げると…。





教「なんてね!冗談!」





教授は、ははっと笑った。





教「じゃあ、行くわ。」





あ「はい、お疲れ様です。」





何か、教授に違和感を感じたけど…。





あ「気にしすぎか。」





それ以上、気にすることはしなかった。

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cyupa222(プロフ) - デビルズラインすきなんですか。? (2019年5月14日 10時) (レス) id: da0b847156 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクサクコロッケ | 作成日時:2018年11月8日 19時

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