【銀魂】一生アンタの恋人*番外編*2

恋人64　『夢誕3』 ページ19

いつもと変わらない他愛のない話をする。
そんな話の途中でも、
総悟の反応はどこか冷たく、
そっけなかった。

「＿＿＿ねぇ、私、何かした？」
「何が？」
「総悟、怒ってるみたいだから…」

恐る恐る聞いてみるものの、
「いや」と首を横に振り食事を進める。

「あ、そうだ！
今日仕事ある？もし暇だったら＿＿＿」

「すいやせん、今日はちょいと用事が」

食事を終えたらしい、
席を立った総悟はさっさと私を置いていく。

その後ろ姿を睨み付けてみるも、
効果なんて出る訳がない。

＿＿＿私、何かしたかしら。

頭をぐるぐる回して考えてみたが、
これといって特にはない。
それでは一体彼は何に腹をたて、
私にそっけないのか。

食堂から出ていったその背中を目で追い掛けたが、
すぐに視界から消えてしまった。

焦りと不安が募るのを感じる。

＿＿＿何か、何か私…。

必死に理由を自問自答するものの、
一向に答えは見つからない。

仕方ない。
土方さんに仕事を少し分けてもらって
今日は時間を潰そう。



そう思いながらも、
体は棒みたいに固く動かなかった。



＿＿＿総悟…。

恋人65　『夢誕4』→←恋人63　『夢誕2』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す