恋人59 『沖誕3』 ページ14
「＿＿＿ヤバイ」
私はカレンダーを凝視しながら、
そう一人で呟く。
今はもう少し涼しい風が出てきた静かな夜。
そして今日は七月七日。
総悟の誕生日の前日であり七夕だ。
ついさっき、
皆で七夕を楽しんできたところ。
＿＿＿あれやこれやと考えて、
いつの間にかこんな時間かあ…。
「あーもうッ、どうしよう！」
お風呂上がりの濡れた髪をぐしゃぐしゃとし、
ぱたりと畳に倒れこむ。
＿＿＿こうなったら今度はニッコリ笑顔で
さあ召し上がれと言ってしまおうか。
いや、そんなことを言ってしまえば、
きっと一生後悔する。
嗚呼、どうしよう？
雀の歌声に私は飛び起きる。
じわりと汗をかいた体が気持ち悪く、
喉がからからに乾いていた。
時計を見ると、もう八時を回っている。
成る程、道理で暑い筈だ。
「じゃなーい！！
何で私寝落ちしてんだバカー！！」
つまりはもう、七月八日。
誕生日当日。
そして私の命日当日。
＿＿＿いや、待て待て！
まだ死ぬには早いだろ！
私まだ二十歳よ！？
何にせよ、何とかしなきゃ！
何か、何か良い案は＿＿＿！！
「おはようごぜェやす」
「ッギャァアアアア！！！」
頭を抱えていた私の背後にぬっと姿を表した総悟。
私はいきなりのことに絶叫し、
部屋の隅までささっと逃げた。
「んな驚かなくたって…。
良く寝てたみてぇだねィ」
「あ、ああ総悟…！
そうね、良く寝てたわ。
自分でもびっくりよ」
「Aは働きすぎなんでィ。
近藤さんも心配してたぜィ、
少しは休め、って」
「全く、近藤さんったら大袈裟ね。
私なら平気よ」
乱れた髪を耳に掛けて、
私は座り直した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千影(プロフ) - ルカさん» 大丈夫よ〜(*´▽`*)(日本語変なのは気にしない気にしない←)いってらっしゃい〜！でも、ホントに下手だよ!? (2015年5月5日 0時) (
レス) id: 6eb58cf28f (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 千影さん» レス遅くなったぜ！！ごめんだぜ！(日本語変w)今から見てくる〜〜！！ (2015年5月4日 23時) (レス) id: f3acc61247 (このIDを非表示/違反報告)
千影(プロフ) - ルカさん» (´△)/ﾅｲﾅｲﾅｲﾅｲﾄﾝﾃﾞﾓﾅｲ←頭可笑しいね、うんwあ、作ったよ〜wさっき作ったばっかだけどw私の絵見たら目が腐るよ？下手すぎてw← (2015年5月3日 19時) (レス) id: 6eb58cf28f (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 千影さん» うん。申請してたの見たw上手かったwwつくったら絶対見るよー>< (2015年5月3日 16時) (レス) id: f3acc61247 (このIDを非表示/違反報告)
千影(プロフ) - ルカさん» はやっ!うちも作らなきゃw一応、申請してきたぜw作ったら見てね〜(*´▽`*)下手やけどwおう!頑張ろう！ (2015年5月2日 17時) (レス) id: 6eb58cf28f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルカ | 作成日時：2015年4月8日 22時
