立花彩の、歌い手Ｌｉｆｅ！【Part２】

３５曲目 ページ6

彩ｓｉｄｅ

『うっ・・・ねぇ、本当に見せなきゃダメ？』


マ「当たり前だろ。みんな待ってんだし、どうせ当日になったら見られるんだからさ。」


今日は、久しぶりにリハも何もなくて、放課後の文化祭準備に参加している。


気が付かなかったけど、文化祭がもう、来週の土日に迫ってきている。


そして、昨日、ちょうど出来上がったという、衣装を着せられた。


恥ずかしすぎる・・・・。


今の私の服装は、赤ずきんのコスプレ。


腰くらいまである、赤いずきんに、白いブラウスと黒のリボン紐。


黒のロングブーツを履いている。


ほんとにこれ、手作り！？ってくらいのクオリティー。


私もね、最初は可愛いと思ったんだけど・・・。


『っ・・・スカート、短い・・・！』


スカートが膝と太ももの真ん中くらいまでしかなくて、めっちゃ恥ずかしい/////


一応、黒のタイツと、ランニングで履くような、グレーのショートパンツ履いてるんだけど。


マ「立花！！！」


『はいいいいいっ！』


マリンに怒鳴られ、覚悟を決める。


『今、出るから・・・・あんま見ないで！』


私が外に出た途端、全員が振り向き、そして、、、、何故か固まった。


『〜〜〜っそんな見ないで(泣)見るならなにかコメントして！！』


私は恥ずかしくて、フードを深くかぶった。


「あっ！！もったいない！！」


と、クラスの女子が言う。


「立花さん、超かわいいよっ！！！
ね、やっぱり、ヘアセットとメイクしちゃおっ！！」


『えっ！？』


それ、当日にだけやるんじゃなかった！？


「行くよー！！！」


『え、ちょっと、ちょっとまって！！マリン助けて！！！』


マ「あーーーー頑張れ。」←


ひどいっ！！


私は忍にもヘルプを出したが、当の本人は少し顔を赤くして固まってるし、


悠飛は目があった途端、ぷいっと目を逸らされた。


お願いだから、誰でもいいっ！助けてっ！！！←


私の願いは叶うことはなかった。

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