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知らなかった。
母さんがそんなになってるなんて。
「お前に厳しくしていた母さんは…私のせいなのだ。
それでお前に依存し、そのお前すらいなくなったことで完全に壊れた。
その影響で記憶をなくしたと言われている」
父さんの、せい？依存？
もうわからない。
それにしてもあの母さんは……
「アレは、少し前までのお前と似たような境遇で育っていたのだ。
だから普通の育て方を知らなかった。
私とも子育てについてだんだん意見が合わなくなってきてそのストレスをもお前にぶつけていた。
幼少の頃から溜め込んできたものが溢れかえった今……精神が幼くなっているらしい」
母さんの1番へのこだわりは父さんへの対抗心のせいじゃなかったんだ……
「お母さんは…僕のことを完全に忘れたんだね」
「お前も私も…アレにとっては知らない人だ」
嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
信じたくない。
母さんに忘れられたなんて。
父さんの制止も振り払ってまた病室に駆け込んだ。
「お母さん、僕は裕翔だよ。お母さんの息子なの」
「…私が、お母さん？ふふ、何言ってるの」
「本当なんだよ、信じてよ母さん…！」
「裕翔、やめなさい」
「父さんからも何か言ってよ！母さんの旦那さんなんだろ！！」
「私が言ってどうにかなるものならとっくにそうしている！」
……怒鳴った。
初めて、父さんが怒ってるのを見た。
「…いや……大きい声出さないで…」
母さんが怯えてる。
「…すまなかった。私たちはもう帰るからゆっくり休むといい」
今度は無言で手を引かれる。
優しく手を振る母さんを直視できなかった。
「…裕翔、これにこりずまた顔を見せてやってくれないか。いつかはアレも全てを思い出すだろう……」
僕は、なんとも言い返せなかった。
仕事に戻る父さんを見送って僕たちも家に帰る。
「…兄ちゃんたちは、知ってたの？」
「………あぁ、知ってた。ごめん」
「なんで、言ってくれなかったの」
「ごめんな、裕翔…」
知ってたんだ。全部知ってたのに教えてくれなかった。
謝って欲しいわけじゃない。
なんでか聞いてるのにごめんしか帰ってこない。
「…いいよ、もう」
もう、大嫌いだ。
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るち(プロフ) - 離音さん» お返事遅くなり申し訳ございません。貴重なご意見ありがとうございます。前向きに検討しようと思いますので今しばらくお待ちくださいませ (2021年2月3日 10時) (
レス) id: b87c1b1bc7 (このIDを非表示/違反報告)
離音(プロフ) - 続編見たいです！このお話大好きで、…とっても面白かったので^ ^でも、あくまで個人の意見なので…作者さまがやりたいと思ったらやればいいと思いますけど^ ^（上から目線ですみませんm(_ _)m） (2021年1月14日 17時) (レス) id: 1c102abba4 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» 裏で引っかかったことないんですけど……（笑）とりあえずそれを消して解除申請するしかないですね…… (2019年9月26日 6時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
愛ingJUMP(プロフ) - るちさん» ねね、Rの解除ってどやってするん？（悟って笑）裏って言葉が原因ワードらしいけど裏って言葉を言い換えるにもわからんし…って迷っどったとこ笑 とりあえず更新だけしてる笑 (2019年9月25日 22時) (レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» わー！お久しぶりです〜！もちろん覚えてますよ（笑）こちらこそこれからもよろしくお願いします！！ (2019年9月25日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年9月8日 14時
