会議 ページ14
「…そうか…………」
涼介がここに来た当初に逆戻り…いや、
それ以上の状態になった。
宏太くんが苦々しい顔で手を組んでる。
さっきまでずっと付き添ってた慧と、
たまたま遭遇した光くんは難しい顔をしている。
なんでこんなことに……
「…そういえば、侑李たちは大丈夫？」
「あぁ。みんなで寝てたよ」
涼介は今日1人であの部屋で寝てる。
心配だからって大ちゃんが付き添って。
圭人もせっかく仲良くなったのにって
ちょっと悲しそうだったけど。
でも今はそっとしておいた方がいい…よな。
「まさかこのタイミングで来るとはな……」
「…でもまぁ予定より早かった分の
調整にはなったんじゃない？」
「焦らせるのも良くないしね」
「…涼介は、克服するの辛いだろうね」
隣にいる俺にしか聞こえないぐらいの
小さな声で慧がそっと呟いた。
……あぁそうだ。慧も、同じだったんだよな。
膝に置かれた慧の手にそっと手を重ねる。
慧は一瞬こっちを見てから大丈夫というふうに
薄く笑った。
克服って言ったってそれはあくまで
ケリをつけるってだけの話。
本当の意味での克服は時間が
どんなにあってもできない。
それでもそれを少しでも忘れられるように
こうやって兄弟でいるんだ。
心にぽっかり空いた穴を埋められるのは、
それよりも大きな愛情だけだから。
もちろん兄貴たちからいっぱい愛してもらったし、
俺たちは俺たち同士で痛みを共有して
支え合って、過去のことにした。
8年。長くて短いその時間でちょっとずつ
前を向いて、先に進んで行くんだ。
……ただ、今の涼介にはそれは無理だ。
ここまで積み上げて来たものが全て崩された。
もう一度積み上げて今度は崩れないようにして、
自信がついたらもう1回挑めばいい。
ただし、期限はあと1年と少しだけ……
中学校に入る前までにある程度のことは
終わらせるのが絶対的なルール。
それから6年かけて穴埋めをするんだから。
「…無理はさせたくないな」
「俺も慧と同じ意見だな」
「もちろんそれは俺と宏太も同じだよ……」
「……どうすればいいんだろうな」
「…とりあえず、明日涼介の所に行こうか」
「そうだね。話す分には大丈夫だと思うよ」
「…大ちゃん、心配だな」
「さっき辛そうだったもんな……」
「涼介に拒否されて、さらに自分が
何もできなかったって自己嫌悪に陥ってるんだよ」
「…そんなことないのに」
…2人とも、早く元に戻るといいな……
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るち(プロフ) - 離音さん» お返事遅くなり申し訳ございません。貴重なご意見ありがとうございます。前向きに検討しようと思いますので今しばらくお待ちくださいませ (2021年2月3日 10時) (
レス) id: b87c1b1bc7 (このIDを非表示/違反報告)
離音(プロフ) - 続編見たいです！このお話大好きで、…とっても面白かったので^ ^でも、あくまで個人の意見なので…作者さまがやりたいと思ったらやればいいと思いますけど^ ^（上から目線ですみませんm(_ _)m） (2021年1月14日 17時) (レス) id: 1c102abba4 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» 裏で引っかかったことないんですけど……（笑）とりあえずそれを消して解除申請するしかないですね…… (2019年9月26日 6時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
愛ingJUMP(プロフ) - るちさん» ねね、Rの解除ってどやってするん？（悟って笑）裏って言葉が原因ワードらしいけど裏って言葉を言い換えるにもわからんし…って迷っどったとこ笑 とりあえず更新だけしてる笑 (2019年9月25日 22時) (レス) id: 821ef3672a (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - 愛ingJUMPさん» わー！お久しぶりです〜！もちろん覚えてますよ（笑）こちらこそこれからもよろしくお願いします！！ (2019年9月25日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年9月8日 14時
