36話 ページ41
「あれ?…あ〜マジか」
『兄ちゃん。どーかしたの?』
「新CMの企画書、忘れたみたいで」
『何処に?』
高人さんはスッゴくモヤモヤした顔で絞り出すように
「ちゅ…東谷ん家」
『終わったね、兄ちゃん』
会いに行けないし気まずいだろうし…
「あっ、そうだ!!A、取りに行ってくれねぇか」
『は?なんで』
やだよ、気まずいし
「事務所同じだろ?お願い!!」
パンッと合掌し頭を下げる。相当大事なやつなのか、そんなにチュン太に会いたくないだけなのか
多分後者なんだろうな
『分かったよ』
ーーー
『准太くん。今日は空いてる?』
「なんで?」
『なんか…兄ちゃんが忘れ物してた見たいで…明日使うやつみたいで…迷惑でなければ…なんだけど』
「良いよ。ちょっと待ってて」
ウジウジ話している私とは別にさわやかに笑顔を見せるチュン太。私もこんだけうまく感情隠すようになりたいなぁ
ーーー
ピッ…ガチャ
「どうぞ」
『お邪魔します』
アジアン風っていうか。柄物が多いわりにセンス良いなぁ。植物とかも飾りかたが上手い…
「コレ?」
何枚かの書類を左端で止められている。重要そうなところとかはマーカーで線も引いてある。本当に仕事熱心なんだなぁ
『多分。ごめんな押し掛けちゃって』
「良いよ。…高人さん元気?」
『え?兄ちゃん?まぁ通常通り…のつもりみたいだよ。本人は…』
「そう…なんだ」
『准太くん。本当は…』
「送るよ、もう遅いし」
まるで私が言う言葉を防ぐように、少し強くチュン太が提案してきた。
『あ…ありがとう。でも…大丈夫
兄ちゃんに会ったら気まずいでしょ?』
「確かに、気を使わせちゃってごめんね」
『いいよ、私は仲が良い二人が大好きだから』
「私?」
『あっ…いや、仕事の練習で…間違えちゃった…あはは』
あぶねぇ!素が出た!気を付けねば
ーーー
『ただいまぁ。兄ちゃんコレ?』
「そうそう、悪ぃな」
『准太くん、大事に保管してたよ。兄ちゃんが取りに行けば良かったんじゃない?』
「…え?」
高人さんは何か言いたげだったけど、放って部屋に戻った
いつになったら戻るんだろう
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KoKoRu(プロフ) - Liteさん» ありがとうございます (2019年4月14日 15時) (レス) id: d7fc5a5ec1 (このIDを非表示/違反報告)
Lite - この小説ほんと神です! (2019年4月2日 21時) (レス) id: 786bb358f0 (このIDを非表示/違反報告)
KoKoRu(プロフ) - あっぷるさん» ベーコンレタス大歓迎なんでじゃんじゃんください! (2019年2月21日 23時) (レス) id: caeda5d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
KoKoRu(プロフ) - あっぷるさん» リクエストありがとうございます!!!受験とかいろいろ重なって返信遅れました!!続編の今の話が終わった頃でよろしければお待ちください!!ってか書きたい!書く!!! (2019年2月21日 23時) (レス) id: caeda5d4e9 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる - いやまじ最高過ぎた。24話の零くんエ、エロ...。私も零くん最推しなので、主人公様の気持ち良く分かりますwリクエストで、零くんと薫くんに迫られるみたいなやつ、お願いします!wホントベーコンレタス加速させる様なリクでスイマセン( ̄▽ ̄;) (2019年1月1日 13時) (レス) id: c35aa16713 (このIDを非表示/違反報告)
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