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続編記念特別企画5 ページ5

『...』

帝統「...」

沈黙が辺りを治めている謎の空間。

私と帝統は無駄に接近した状態で沈黙を固く守っていた。

それを破ったのは帝統だった。

帝統「キス」

『むり』

帝統「ハグ」

『...まぁ、それなら』

そう言うと元々接近していたが、更に接近した。

いや、ハグなんだから当たり前だけど。

帝統「...Aー...」

『はいはい、どうした』

帝統「姉ちゃんみたい」

『いや、実際姉ちゃんやってるよ』

あぁ、そっか...なんて話題を提示しておいて気のない返事をされる。

帝統「...」

『...』

帝統「わりぃ...」

『え』

今度接近してきたのは帝統ではなく、帝統の顔。

唇の違和感からして、キスされてるらしい。

ダメって私言わなかったか?

割れ物を扱うかのように優しくキスをする帝統。

いつもとは違くて拍子抜けしてしまう。

帝統「大切にしたいんだけどよー...これは許してくれ」

首元に帝統が顔を寄せると小さく痛みが走った。

キスマークだろう。

帝統「あー...わりぃ...」

あんま傷はつけたくねぇ...

帝統がそう呟くから少し嬉しくなる。

帝統「そ、その代わり...もっと...」

『はいはい』

しょーがないと言うと帝統はさっきまでとは打って変わって飛びついてきた。

_______________

寂雷「うーん...」

『...』

悩んでいる張本人の家で爆睡するA。

無防備。

その言葉がぴったりな様子に仏の寂雷も悩む他ない。

悩んだ末にそっとAの頬に触れる。

『んぅ...』

寂雷「...」

ソファで寝ているAの首元を静かにキスを落とす。

寂雷「何をやってるんだ私は...」

『...?』

寂雷「...!おや、起こしてしまったかい?」

『...いえ、大丈夫です』

Aはまだ眠いのか目がとろんとしている。

寂雷「...」

『?』

寂雷「ちょっと失礼するよ」

今度はしっかりAの頬に手を当てた。

そして、寝ぼけているAにキスをした。

『.......!?』

寝ぼけていた頭が冴えてきたのか、みるみる顔を赤くしていくAに寂雷は笑みを零す。

そして、何度も何度もキスをした。

『あ、あの...っ...』

Aに話す隙すら与えない。

『〜っ...』

寂雷「ふふ、ごめんね」

『別に...いいです...』

目を逸らしながらAは言う。

寂雷「それはもっとキスをしてもいいという意味かい?」

『え!?えっと、そうじゃ...』

言い終わる前に寂雷はまたキスをする。

寂雷「Aちゃんはもっと警戒心を持つべきだ」

『は、はい...』

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優夜 - 最高でした!!!!続き待ってます (2021年11月8日 1時) (レス) @page11 id: 8c35d92784 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - すっごく面白いです! (2021年3月28日 14時) (レス) id: 18868d119c (このIDを非表示/違反報告)
いか - とっても面白いです! (2021年2月15日 0時) (レス) id: 9bd214100e (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白いです…!!更新楽しみにしてます!! (2020年8月17日 8時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
imber-インベル- - これ、更新停止になってますけど、やめちゃったんですか? 個人的にPosse推しなので続きが気になります。 (2019年11月23日 18時) (レス) id: 8e3203b515 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜子 | 作成日時:2019年6月14日 22時

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