江戸の名探偵。

゛（三章続き） ページ28

警察庁にて＿＿













松平片栗虎はキャバクラに行こうと、予定を調整していた。


だが、溜まった仕事をそろそろ片付けないと不味い。


“でもキャバクラ行きてぇしなァ……”





そこで松平はこう考え、結論を出した。










＿＿そうだ、真選組に全部押し付けよう。





彼奴ら、最近(というより元々)評判が凄く悪いし、


器物損壊罪とか、ストーカー行為罪で訴えられてもおかしくないしなァ……





…………因みに何故訴えられないかは、とあるドＳ少年が脅しているとか言えない。



…………ストーカーしているとあるゴリラは何時もぶん殴られているとか言えない。





恐喝罪で訴えられてもおかしくないし、もう被害届け出されてもおかしくないレベルまで来てしまった真選組。






さて、彼奴らに仕事を押し付けようと丁度一歩踏み込んだ時だった。




ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｩ↗と何だか特徴的な電話の音がなった。






ー近藤ー






と映し出された画面に、また何かやらかしたか？と思いつつボタンを押す。





〈はぁい、此方警察庁に今いるとっつあんだぞ〜〉





〈とっつあん！聞いてくれ！


さっき迄、真選組にあった誘拐事件などの江戸の事件が全部解決したらしいんだよ！！〉






〈ヘェ……そりゃあ良かったじゃねェか。


江戸の事件が全部解決………………………………………は？〉





とうとう頭でもおかしくなったか？

否、元々おかしいが更におかしく？






〈いやいや、そりゃあねェだろう。


江戸の事件が全て解決なんて＿＿＿＿〉







＿＿＿＿有り得ない。




そう言おうとした言葉は警察庁の会計係＿＿＿佐藤によって遮られた。




「大変です……松平様！



江戸の案件が全て解決されました！！」






＿＿オイオイ、マジかよ。

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