江戸の名探偵。

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すると猫に駄菓子を取られたAが面倒臭そうに言う。






「此処は真選組が毎年恒例使う特等席みたいなものだからでしょ〜」



呑気な声に近藤が頷く。



「そういう事だ。此方も毎年恒例の行事なんで、変更出来ない。お妙さんだけ残し去ってもらおうか」



「いやお妙さんごと去ってもらおうか」



「お妙さんは駄目だってば」




そんな事を話していると万事屋も此処ぞとばかりに反撃する。




「なに勝手抜かしてんだ？幕臣だが知らねーが俺達を退かしたいならブルドーザーでも持って来いよ、後名探偵も」



「ハーゲンタッツ1ダース持って来いよ、名探偵のAちゃんもな。」




「フライドチキンの皮持って来いよ、駄菓子友達のAも」





「フシューッ、シャーッ！」





「案外お前ら簡単に動くのな、ってゆーか、何故Aさん？」





Aがジッ…と２組織のやり取りを見ていると、三毛猫が通る。




ニャァ、と鳴きながら２組織の前を通る三毛猫はまるで
『面白そうだ。』とでも言っているようだった。



「面白ェ、幕府に逆らうか？

今年は桜じゃなく、血の舞う花見になりそうだなァ……」




血の気が盛んな土方にAと沖田は目を見合わせニィ、と嗤う。





「なら、僕達から提案だ。折角の花見だからね！」



ケラケラと面白そうに笑うAに沖田が続ける。





「そうですぜィ、ウチの名探偵も提案してくれたんでィ。
桜の木の下でやりましょうよ。」












＿＿＿「第一回陣地争奪戦…叩いて被ってじゃんけんぽん大会ィィ！！！」








「「……花見関係ねーじゃん！！！！」」

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