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第三十一訓 ページ3

真選組屯所の一室・・・

そこには大勢の隊士が集まっていた。

そう、怪談話を聞くために。

Aも例外ではなく、その中に混じっていた。零番隊もだ。

稲「それでね、ちらかった花火・・・」

話しているのは稲山だ。懐中電灯を顔にあてるという、よくある感じのをしている。

稲「そしたらさぁ、もう真夜中だよ。
 そんな時間にさぁ、寺小屋の窓から赤い着物の女がこっち見てんの。
 俺、もうギョっとしちゃって・・・
 でも気になったんで恐る恐る聞いてみたの。何やってんのって。
 そしたらその女、ニヤッと笑ってさ・・・」

皆はゴクリと唾を飲み込んだ。

土「マヨネーズが足りないんだけどぉぉぉぉ!!」

「「ギャァァァァァァ!!」」

突如後ろから土方が現れ、もうまさにホラーといった顔で叫んだ。

隊士は、落ちを邪魔した土方に文句を言う。

「副長ぉぉぉ!!」

「なんてことをするんですかっ!!」

「大切な落ちをぉぉぉ!!!」

土方は怒鳴り返す。

土「しるか!
 マヨネーズが切れたんだよ!
 買っとけって言っただろ!?焼きそばが台無しだろーが!」

その手にもったモノを見て、隊士達はヒソヒソと会話をする。

「え、ウソ、え?」

「アレ、が??」

「焼きそば・・・?」

「多分、な・・・」

Aは土方に向かって言う。

「それ、もう焼きそばじゃないでしょう、黄色いなにかじゃろ。もしくは犬の餌」

「黙れAッッ!!」

そんな会話をしていると、隊士の叫び声が聞こえた。

「局長ぉぉ!!」

「大変だぁ!局長がマヨネーズで気絶したぞ、最悪だぁぁぁ!!」

Aは土方を横目でみる。

「あーあ、主のせいじゃ。」

「くだらねぇ、どいつもこいつも怪談なんぞにはまりやがって。」

土方は部屋を出て行った。

そんな土方をAは疑いの目で見ていた。


「(もしや・・・ 幽霊が・・・?)」



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黄羅(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けてうれしいです!そしてご指摘もありがとうございます。区切りの良い所まで行ったら設定を大幅に変えようか検討中です。その際にはお知らせ致しますので、これからも見て頂けたら幸いです! (2021年2月5日 5時) (レス) id: 3f33cf0222 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 楽しんでいつも見てます!高杉との絡みがあって嬉しいです! ただ月詠口調がやりすぎじゃないかなって気になりました。 (2021年2月5日 4時) (レス) id: becceb0046 (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ - 更新楽しみに待ってます! (2015年3月12日 14時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
桃果銀魂LOVE(プロフ) - 更新頑張ってください!応援してます♪ (2015年1月24日 8時) (レス) id: 3c29a828b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル(プロフ) - 続きィィイイ〜!!見たい〜!!一国傾城篇とか!! (2015年1月2日 1時) (携帯から) (レス) id: eac2cfa6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄羅 | 作成日時:2013年7月30日 20時

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