怪盗さんとの恋物語 (ページ17)

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作戦会議ページ17

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地獄の事情聴取が行われてから早や数日。

今日は快斗の家で作戦会議です。

『それで？次は何を盗むの？』

「あー、今回は盗むっつーかなんつーか…、

…返しに行こうと思っててよ」

『 ………はい？』

急に投下された快斗の爆弾発言。

…いつも目当てのものじゃなかったら返してるのになんで、…あ、もしかして盗んだまま返してないお宝がある…ってことなのかな。

「バーロ。少なくとも今オメーが思ってるような理由じゃねーよ。俺はいつもちゃんと返してるっつーの」

『 …え、なに今心読んだ？』

「オメーが思ってることくらい俺様にかかればお見通しだわ」

『 …怖』

…下手したら私が快斗に抱いてる恋心も見抜かれちゃったりしないかな。

…いや、快斗は恋愛に関して鈍感だし、大丈夫なはず。

『それで、返しに行くってどういうこと？』

「ああ、それなんだけど、俺の母さんが怪盗淑女(ファントム・レディー)だったことは知ってるだろ？」

『うん。快斗がキッドだって知った時に聞いた』

「よし。それで、今回返す品は母さんが怪盗だった時代にとある事情があって盗んだものなんだ。だからその品を返して悪事をやってるっつー2人組を暴いてくれって頼まれちまったんだ」

『なるほどね… 』

千影さんに頼まれたんだったらしょうがない。

私も小さい時からお世話になってたし、なにより千影さん大好きだから！！！

『何をどこに返しに行く予定なの？』

「まず、坂本龍馬が暗殺される前夜に妻のお龍に宛てた書きかけの手紙と、暗殺された時に龍馬の血痕が付着したという近江屋の盃。

そして、その時龍馬が懐に忍ばせていたピストル──スミス&ウエッソン第Ⅰ型の3点。
場所は、今鈴木大博物館で開催されてる龍馬展だ」

『、、鈴木大博物館ってことは…… 』

「 …ああ、自ずとAも行くことになるだろうぜ。なにせあのお嬢様の所だからな」

『 …ですよね』

鈴木大博物館って名前が出てきた瞬間そうだろうなとは思ったけど、園子も今坂本龍馬にハマってるらしいし誘われるのは時間の問題かな、と。

…でも、きっと園子は蘭も誘うはずだから、そうなると絶対新一も着いてくる、よね。

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