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「A!今日一緒にゲーセン行かねえ?」
『んー、ごめん。やる事あるからまた今度な』
友人の誘いを断り自宅へ急ぐ。
俺には見なければいけないテレビがあるのだ。
そう思い、足を速めようとした時
真「Aくん!一緒に帰ってもいいかな?」
『...ゆうくん』
「ごめんね、Aくん。見たいテレビがあるのに誘っちゃって...」
『録画してあるし大丈夫。それに、ゆうくんと話してるの楽しいからな』
俺がそう言うと、ゆうくんは少し頬を赤らめて嬉しそうに微笑んだ。
うん、可愛い。
瀬名先輩が執着するのも分かる。
俺は凛月の方がかっこいいし可愛いと思うけどね。
「―――――」
「―――――」
真「あれ?この声...」
『ゆうくん?どした?』
真「いやぁ、知ってるような声が聞こえたんだけど気のせいかな...」
『気のせい「あ、!」えっ?』
ゆうくんの目線を追い前方を見た瞬間、俺は驚きのあまり声が出なかった。
真「い、衣更くんと凛月くん!」
凛「ゆうくん、だっけ。...あと昨日の人」
衣「おお!真とAじゃん!」
『お、おー、凛月と真緒じゃん。これからどっか行くのか?』
衣「凛月が安眠できる枕欲しいって言うから買いに行こうと思ってな!」
真「あれ?Aくん、2人と知り合いだったの?」
『おう、アイドル科に資料運ぶ時に偶然会って仲良くなった!』
真「へえ、そうだったんだね!」
そう、俺は真緒とも知り合いだ。
生徒会室に資料を運んだ際、真緒しか居なかった為、どこに資料を置けば良いのかを聞くために話したことがきっかけだ。
真緒から普通科はどんな感じなのか等、色々なことを聞かれ、段々話しているのが楽しくなって友達になった。
衣「あ、そうだ!お前らも一緒に買い物行かないか?」
『......えっ?』
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作者名:ゆうきよ | 作成日時:2018年3月21日 22時