2じゅじゅレイヤーの私が呪術廻戦の世界に入ってしまったんだがどうしたらいい。【呪術廻戦】

61、夢 ページ17

夏油Side


今朝悟が珍しく深刻そうな顔して私の所に来た。
そして私に差し出してきたのは眠った彼女だった。


「……？悟これは……」

「今彼女を半強制的に眠らせてる状態なんだ。」

「何故？」

「少し前に呪いに当たったんだよ。本当に少し当たっただけで呪われてたわけじゃないんだ。」



悟から聞けば、最近増えてる自 殺と関係があるのかもしれないと言っていた。

確かに最近多いかもしれない。

そしてもうひとつ、術式が特殊だと。


極端な自己肯定感の低下。

死への憧れ。


洗脳の部類だと言う。


今朝も彼女は無駄に高い悟のマンションから身投げをしようとしたらしい。


「じゃあ傑頼んだ」

「あぁ…わかった。少し探ってみる」


彼女を部屋のソファに寝かして置く。

すん、と臭ってみても呪力は薄く、変わったところと言えば彼女の目元に隈が出来ていること。


……というか

Aだよな……？

悟が大事そうに抱えてくる女性なんて彼女くらいだし……。

私はコスプレした姿しか見たことないから分からないが、多分そうだろう。


『………え…え！！？？』

「あぁ、おはよう」

『ここは…！？』

「私のマイホームだよ。悟に頼まれてね」



見たところ別に変わったところはないが…本当か？


「最近どうかな？悟に意地悪とかされてない？」

『いえ、むしろ私がすごく邪魔してしまっている気がします…早くバイトなり始めて家を借りれればいいんですけど…。』

「そう、平和そうで何よりだよ」



悟？ちょっとネガティヴな人間と何ら変わりないんだが？？


うーむ、と私が首を捻ると突然Aが涙を流し始めた。


「ちょっ、大丈夫かい？」

『な、いや、いえ、あの、すみません…！私、ダメ、違くて…！！嫌、ごめんなさい…邪魔して…！』

「落ち着いて、大丈夫だから…！」


じたばたと泣き出したAの手を取りニッコリ怒ってないアピールをする。

しかし彼女は私というキャラクターを知っているからか、偽った笑顔を見抜くのは容易いらしく、さらに青ざめる。


『私がいるから…！ごめんなさい…私のせいで！色んな人に迷惑かけてる……どうしよう、駄目だ、ダメ…でも！』


思考が堂々巡り。

元の彼女がしっかりとまだ残っているのは悟のお守りのおかげが、彼女の意志が強いのか分からない。

けどそのおかげで助かっているのだからどちらでも良い。

62、呪いには→←五条悟とドキドキしちゃったりなんだりラジバンダリ4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す