15、GOD降臨 ページ16
寂「二郎くん!大丈夫かい!?」
急いできてくれたみたいで額には汗が見えた
一「あっ、寂雷さん!」
一郎がまるで宝物を扱うように慎重に二郎を先生へ渡した
寂「これは……今すぐ治療を開始するのでほかの部屋へ行っててください…すぐ終わりますから」
一「はい!ほら…三郎、A行くぞ」
そう言って三郎くんと私の背中を押して隣の部屋へ入った
まぁ私の背中は押せてなかったんだけど
シンと静まった部屋の中リビングから優しげな先生のリリックが聞こえてきた
するとさっきまで苦しそうな声をあげていた二郎の声が途絶えた
本当に大丈夫なのだろうかと心配になったのだが今は幸福を願うしかなかった
それは一郎も三郎くんも同じなようで2人とも今にも泣き出しそうな酷い顔をしていた
だってこの2人二郎もだけど……はずっと一緒にいた人がタヒんだ時の悲しみを知っているから…きっと怖いんだろうな
まぁ、私のせいなんだけど
しばらくその綺麗な目にうるうると溜まっている涙を見つめていると先生の声が話し声に変わった
寂「二郎くん…大丈夫かい?」
二「す、すげぇ…どこも痛くない、」
微かに聞こえた二郎の声は元気そうだ
一郎も三郎くんも聞こえたのだろう扉をバンッと勢いよく開け二郎の元へ飛び出して行った
一「二郎……良かった良かったよ……寂雷さんありがとうございました!」
三「ほんとに心配かけないでよね!馬鹿で低脳だけど僕の兄なのに代わりはないんだから!」
二「へへ……もう元気だから」
さっきの弱々しい撫でではなく今度は力ずよく三郎くんを安心させるようにわしゃわしゃと二郎は撫でている
一「よしっじゃあ二郎!寂雷さんとAにお礼言っとけ!この2人が助けてくれたんだからよ!」
二「そっか!分かったよ!」
そう言って私たちの方を見てぺこりと頭を下げた
その姿に私たちは口を揃えて「救えたならよかった」と言った
寂「元気になってよかったけど暫くは安静にね?」
先生は思い出したとでも言うようにさっきの言葉に付け足した
その後一郎は先生にお礼がしたいと言って帰るのを引き止めていたのだが
先生は「いつも萬屋を利用させてもらっているからお互い様だよ」と言って帰ってしまった
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おばけ〜ぬ - 神作品だと…!?すこ♡ (2022年11月25日 20時) (レス) @page36 id: 1eb2d10d14 (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - 新.sinさん» ええええ!ありがとうございます(´;ω;`) (2020年2月27日 14時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
新.sin - えっ....めちゃくちゃいい話じゃないっすか.......(´;ω;`)ウゥゥ.... (2020年2月25日 18時) (レス) id: 72bc061c7e (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム(プロフ) - 零衣さん» まじですか!ありがとうございます!(?) (2019年9月8日 12時) (レス) id: d7342b4737 (このIDを非表示/違反報告)
零衣 - 読みました!ギャグって書いてあるのに泣いたのは私だけですか? (2019年9月8日 10時) (レス) id: 1853374a21 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年6月1日 12時