黒子っちの妹という小悪魔は一般人です。４【黒子のバスケ・黄瀬涼太】

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黄瀬「え、あ、今なんて？」


貴方「別れましょうって言ったんです」


黄瀬くんはすごく動揺していた。


声でわかる。


黄瀬「なんでッスか？

　 もしかしていじめられたとか？

　 そんなん俺がぶっ飛ばして」


貴方「黄瀬くんの障害になるのは嫌です」


黄瀬「障害って、なんでそんな」


貴方「言われたんです。

　 黄瀬くんの夢を奪うつもりなのかって」


声が震えるのを必死に抑えた。


私だって別れたくない。


絶対離れたくなんかない。


だけど、


これはきっと仕方のないことなんだ。


貴方「わかれ、ましょう…？」


震える喉から必死に絞り出した声。


私が黄瀬くんかれ離れることで、


黄瀬くんが幸せになれるのなら。


黄瀬くんの、ためなら…。


黄瀬「Aの嘘つき」


私の言葉は黄瀬くんの声に跳ね返される。


黄瀬「A、ホントの事言ってほしいッス」


貴方「あ…、う」


黄瀬「黄瀬くんのため、とか思ってるんスよね？

　 そんなのいいから。

　 自分が思ってることを、

　 Aの思いを教えてほしいッス」


あぁ、


貴方「黄瀬、くん…っ」


どうしてアナタは


私の心を掴んで離してくれないの？


どうしてそんなに、


優しく私を包み込むの？


甘えてしまうじゃないか。


必死でつくろった嘘が、


脆く崩れる。


本当の気持ちが、


こぼれていく。

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