黒子っちの妹という小悪魔は一般人です。４【黒子のバスケ・黄瀬涼太】

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セキュリティー万全のマンションを出ると、


パパラッチに家を知られている俺の周りに


人だかりができる。


記者「涼太くん、あれは彼女さんなんですか？」


お前に関係ないだろ。


記者「たくさんのファンが悲しんでますよ」


お前らが取り上げるからだろ。


記者「これからどうするつもりですか？」


うっとうしい。


お前は俺の何を知ってるんだよ。


黄瀬「そういうのはまた後日ッス」


イライラするなかに精一杯の作り笑い。


記者たちが付きまとってくるのをシカトする。


記者「彼女のところに行くんですか？」


黄瀬「そうッスよ。悪いッスか」


軽く睨んでやると、少し小さくなった。


どうせ何をしても大げさに書かれる。


それは経験して分かっていることだから。


＊


黒子「A…」


Aは、少し怯えたように顔を上げた。


黒子「黄瀬くん、今から来るそうです」


また僕を見ないようにうつむく。


貴方「怖いよ、テツ兄」


黄瀬くんは、人気急上昇中のモデルさんだ。


ふだんの様子はそんな風に見えないけれど、


映画とかドラマの仕事もきてるらしい。


黒子「大丈夫、きっと黄瀬くんなら」


なんとかしてくれますよね、黄瀬くん。

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