【予感】 ページ47
kn side
嫌な予感がする。
ただの勘だが、何かとんでもない事が起こる気がする。
ロボロと外に出てからは一言も発さずひたすらに歩く。どこにアイツらが行ったかはトントンが目印を置いてくれたおかげで分かりやすかった。
「こんなとこ通ったんか…」
rb「渓谷の上を一人で渡ったなんてなぁ」
渓谷の下を覗き、落ちなくて本当に良かったと心の底から思った。
橋を渡り終え、一面に広がる草原を眺める。
すると突然声がした。
??「…あれ?コネシマ?」
声のする方に顔を向ける。
そこに居たのは兄さんとしんぺいさんだった。
si「コネシマ!大丈夫やったん?」
俺の顔を見るや否や飛びついてきた。
「な、なんやねん!大丈夫やから離れろや!」
ni「しんぺい神、コネシマの事めっちゃ心配してたで?」
si「もーほんと心配したよ。」
「…そっか、ありがとう。でももう大丈夫やで。はよAさん探さな…。」
ni「あっちに皆居ると思う。行こう。」
兄さんとしんぺいさんに続き、草原の奥へと進むとグルッペンを引きずるトントン、馬に乗って暴れるチーノに呆れた様子で見つめるショッピ、シャオロンに蹴り飛ばされる大先生がいた。
tn「あ、シッマにロボロ。」
rb「Aさんは?」
tn「まだ見つかってない。」
トントンはそれだけ言うと表情を曇らせた。
ただただ心配だ。俺の勝手な思い込みであんな態度を取ってしまったからAさんは無茶な行動に出た。後悔してももう起きてしまった事はどうしようもない。これからAさんとどうするかだけ考えよう。
rb「コネさん?大丈夫か?」
「大丈夫や。はよ探そうで。」
そう言いながら奥の方へ足を進めようとすると奥から誰かが走って来るのが見えた。
それはゾムとエミさんだった。
zm「お前ら!はよ帰るぞ!」
そう叫ぶゾム。何故帰るのかまだAさんは見つかていないんじゃなかったのか?
ut「まだAちゃん見つかってないよー!」
sha「あれ?アイツ誰か背負ってるやん。…あれ…Aさんちゃうん?」
シャオロンにそう言われ、目を凝らしてゾムの背後を見つめる。
身に覚えのある服の裾、真っ直ぐに伸びた黒髪。
それは間違いなくAさんだった。
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作者名:めんつゆ | 作成日時:2020年2月17日 1時