【d!】死んだと思ったら異世界に行っちゃった。2 (ページ20)

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【前言撤回】ページ20

tn side

二手に別れて行動すると言ったものの…こいつら絶対喧嘩する…。シッマとゾム一緒にしたんは間違いやったか？いやでもシャオロンとゾム一緒にするよりはマシか…。

そんな事を考えながら洞窟への道のりを歩む。そして目の前に広がる洞窟の入口。

os「じゃあ俺ら行ってくる。」

sha「シッマは後ろに気をつけろよw」

ut「あとゾムとかいうモブにも気をつけてや～」

zm「なんでやねんw」

そう言い残しAチームはずんずんと奥へ進んで行った。

kn「で、俺らは洞窟探検って言ってもここ広そうやしなぁ…絶対迷う。」

「確か渓谷もあったんやろ？目印付けてもごちゃごちゃなりそうやな…」

『あ、じゃあこれを歩いてきた道に敷いて行きますか？』

そう言ったAさんの手元にはピンク色のカーペットだった。それもかなりの量。

zm「こんないっぱいどうしたん？」

『部屋に敷こうと思ってたんですけど1人で黙々と作っちゃってたらいつの間にか作り過ぎちゃったみたいで…』

照れ臭そうにそう答える。

「それ全部持ってきたんか。重たいやろ？」

『あぁいえ！大丈夫なんで行きましょ！』

kn「よし！カーペット敷いて行くぞ～！」

ウキウキでカーペットを手に取り歩いていく先に敷いていくシッマの後に嬉しそうに続くAさん。ほんま仲ええな。

zm「ほんま仲ええなあの二人。」

「いやほんまな。」

急激に距離縮めたよなぁと思いながら二人の様子を眺める。シッマがここまで急速に懐くなんて思わんかったわ。いつものシッマじゃないみたいや。

kn「トントーン！ピッケル忘れたから1個くれ！」

突然後ろを振り向き、後頭部に手を当て満面の笑みで近付いてくる。
コイツ洞窟行くって言ったのにピッケル持たんって何を準備してたんや？

「は？お前ピッケル持ってきてないん？」

kn「木のピッケルならあるで」

zm「木じゃ何も出来ひんやんw」

「はぁー石ピッケルやるからそれで鉄掘って作れ。……Aさんはあるよな？」

ふと不安になりそう尋ねると遠慮がちにカバンから木のピッケルを取り出し、

『コ、コネシマさんが木のピッケルだけで十分と仰ったので……』

と言い出した。

前言撤回。やっぱいつも通りのシッマや。