No.95 とあるお姫様のお話(前半語り手不明) ページ9
昔々あるところにとても仲のいい親子がいました
その家族の大黒柱、お姫様のお父さんは仕事が忙しくなかなか家に帰ってきませんでした
なので、家族にとって、親子三人でいる時間が一番の楽しみでした
あるとき、仕事の都合でお姫様の城にいるお姫様の子守をしている騎士を連れにお父さんが帰ってきました
お姫様は自分と仲のいい騎士が遠くへ行ってしまうのを悲しみましたが、また近いうちに合うという約束をして泣く泣くお父さんと騎士を見送りました
しかし、とうとうその約束が果たされることはありませんでした
お姫様の居た城は、敵方によって騎士やお父さんがいないうちに攻められ、火を放たれました
逃げることのできなかったお姫様とそのお母さんは、炎に巻かれ、落ちてきた梁の下敷きになってしまいました
城が攻め落とされたということを聞いたお父さんと騎士は、すぐ城へ向かい敵をあっという間に滅ぼしました
しかし、城の焼け跡をいくら探しても敵の生き残りを脅迫して聞いても、お姫様とお母さんの居場所はわかりません
それから何年もの月日が経ち、騎士もお父さんも氏んでしまいましたが、とうとう二人が見つかることはありませんでした
〜おわり〜
桃井side
石「城が攻め落とされたと聞いた私と半兵衛様は、急いで大阪からA様や奥方のいた城に向かったが、その時にはもう城は焼け落ちていた」
若「で、竹中と竹中のお母さんはどうしたんだよ」
石「敵方を滅ぼした時に生き残っていたやつに聞いたが、どうやら城の中にいたらしかった」
桜「それって・・・」
石「嗚呼、私も二人が焼け死んだことを考えたが、焼け跡をいくら探しても二人の遺体は出てこなかった」
今「だから消息も行方もわからんかったちゅうことか」
石「ただ、これはあくまで半兵衛様の仮説だが、二人は城が焼け落ちる前に、この時代に飛ばされた可能性があると言っている」
石田さん、ますますわかりません
石「奥方、A様のお母様はもともと戦国ではなく別の時代の生まれ、半兵衛様は奥方に時を渡る力があると考えている」
要するに、Aちゃんのお母さんがタイムスリップをすることができて
Aちゃんはそれに巻き込まれてここに来た
なんか中二っぽいけど←
そして、いつの間にか私たちはまた黒い空間から出ていた
今度は焼け落ちかけの城の中に
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