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10話 ページ10

とはいっても少しふてくされた。先輩も直毛の子と会話が弾んでいるみたいだし。

カノは目の前に出されたコーラに集中することにした。

「あの、修哉さん、ですよね?」

急にかけられた声にコーラを吹きそうになる。

なんで最近みんな僕が飲み物を飲もうとしたときに限って話しかけてくるんだろう。

内心毒づきながらカノが顔を上げると、ふわふわの子だった。

ふわふわの巻いてある髪の毛。女の子っていう感じのワンピース。

さっきは一瞬しか見なかったが、この子も相当かわいい部類だろう。

勝手な推測をしながら、声に応じる。

「そうだよ。君のそのバッグかわいいね。どこで買ったの?」

当たり障りない会話ならバイトによって鍛えられている。

当たり障りない相槌と、ほめ方も。カノは女子が言われたら喜ぶようなことを

適当に選んでしゃべる。

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作者名:poro | 作成日時:2016年8月2日 22時

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