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7話 ページ7

キドにとてもよく似た顔で、キドによく似た身長で、キドによく似た髪の色の人が入ってきたのだ。

服はあのころと違って全く厨二臭くなかったけれど、

まさかこんなところでよく似た違う人に会わないだろう。

カノが動揺しているのを見て先輩は何か勘違いしたらしく、

「結構レベル高いだろ?頑張ったんだぜコイツ。」

といい、隣に座るユウキさんを指さした。

そりゃまあユウキさんの顔だったらいくらでも集まるだろうが、などと思ったが、

カノはそれどころではなかった。

カノがあまりにも凝視しているので、向こうも気づいたらしく分かりやすく目を見開く。

だがまさかここで、わー懐かしい、と言い合い仲間同士で再会を喜びあうなんてことはできそうにもない。

カノが目でうながすと、相手も戸惑った表情のまま席に座った。

和やかな雰囲気で自己紹介やらなんやらが始まるなか、カノはずっとその相手を観察していた。

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作者名:poro | 作成日時:2016年8月2日 22時

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