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2話 ページ2

久しぶりにちゃんと思い出したはいいものの

電話するなんて言うのもなんだか気恥ずかしく、カノは先ほどから奮闘中の書類に目をやった。

もともと人とコミュニケーションをとることがうまかったらしい。

カノはいま、接客業についている。バイトで気に入られ、とんとん拍子で正社員になった。

いま、会社を一般の人々にもっと知ってもらおうと企画が行われることになり、

その案を練ってくるよう各自言われたのだ。

しばらく白紙の書類を睨むが、なにも浮かんでこない。

今日はダメかな。そう思いココアを手に取ろうとした時、急に肩をたたかれた。

突然のことに驚いて危うくココアを落としそうになる。

振り返るとここの看板娘である娘が立っていた。

さっきの今だから、キドだったらどうしようかと思った。

「あの、もうそろそろ閉店時刻ですので・・」

申し訳なさそうな声にハッとして時計を見ると確かにもうそんな時間だ。

すみませんと謝り、ココアを流し込んで急いで外に出た。

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作者名:poro | 作成日時:2016年8月2日 22時

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