Call the Knight (ページ20)

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て｢...もしもし｣

ば｢｢あ、てるちゃん？今何してんの～？｣｣

無視しようかと思ったけど、
出るまでしつこそうだなと思って電話に出ると
凄いテンションの高いばぁうくん。

て｢...てるさん今忙しい｣

ば｢｢何、女といるの？｣｣

て｢...いや｣

別に女の子と一緒にいるのは間違ってないし、
でもAちゃんと一緒にいるって言ったらばぁうくんも来そうだし...。

いや、全然来てもいいんだけどたまには僕が独占したいなって...。

そんなことを悶々と考えていると、

ば｢｢え、否定しないじゃん！てるちゃんマジ？！｣｣

何も言わない僕を肯定ととらえたばぁうくんが大騒ぎを始めた。

ば｢｢いや～、やっぱてるちゃんも男だったか～｣｣

て｢僕はちゃんと男だよ！てか、すごい勘違いしてるし！｣

ば｢｢でも女といるんでしょ？｣｣

て｢｢だから～～～～ｯｯ...｣｣

『てるちゃん、シャワーありがとう』

結構長い時間ばぁうくんと言い合いをしていたのか...
それともAちゃんが早いのか...。

電話の最中に上がってきたAちゃん。

『あ、ごめん...電話中？』

て｢大丈夫だよ｣

申し訳なさそうにするAちゃんにそう伝えると、

ば｢｢おま...シャワーってマジじゃん！えぇ？！｣｣

またしても勝手に盛り上がってるばぁうくん。

て｢もうめんどくさいから切るね｣

まだ何か言ってたような気がするけど、
そのたびに引き留められていたらずっと切れないと思って
強制的に電話を切った。

『いいの？』

て｢大丈夫...それより髪の毛乾かさないと...｣

『え～...』

て｢僕が乾かしてあげる｣

そう言ってドライヤーを取りに行くと嬉しそうに僕の後ろをついて歩く。

て｢はい、じゃあここ座ってください｣

『は～い』

椅子に座ってもらって後ろから乾かしてく。

て｢はい、出来たよ｣

『ありがとう！』

僕の服を着て、
僕と同じシャンプーを使ったAちゃんは
当たり前に同じ香りがしてきて
さっきのばぁうくんの勘違いのせいで変に意識してしまう。

『今日何しようか...』

て｢せっかく一緒にいるわけだしまったり配信でいいんじゃないかな？｣

『そうだね、じゃあ今日はコメント読みながらまったりしよう！』

さっそくお互いに今日のコラボ配信のことをツイッターで告知すると
瞬く間に拡散されていく。