Call the Knight (ページ19)

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雷ページ19

-てるとside-

＿たまには2人で実写配信しよう

Aちゃんのその一言で決まった実写配信。

色々打ち合わせしていく中で僕の家で一緒に配信する事になって
少し前にAちゃんから家を出たと連絡を貰ったんだけど…

て｢…Aちゃん大丈夫かな｣

その少し後で空が急に暗くなった。

今にも雨が降りそうな感じ。
Aちゃん傘持ってるかな…。

…いや、多分持ってないだろうな。

そんな事を思いながら一応バスタオルを玄関に用意して
Aちゃんが到着するのを待った。

それからしばらくして雨が降って来たかと思えば
バケツをひっくり返したかのように土砂降り。

て｢…流石に何処かで雨宿りしてるよね……？｣

心配になって連絡をしようとスマホを手に取ると
家に鳴り響いたインターホンの音。

まさか…と思って慌ててインターホンのカメラを覗くと
びしょ濡れになったAちゃんの姿があった。

て｢待って、すぐに開ける！｣

そう言ってエントランスの扉を解除して
用意していたタオルを手にエレベーターの前で待機する。

しばらくして僕の家の階に止まったエレベータが開くと
雨に濡れて冷えた体を震わせるAちゃんの姿。

『あ、てるちゃん！お迎え来てくれたの〜？』

僕と目が合うと嬉しそうに笑うAちゃん。

て｢もう何で雨が降り始めた時に雨宿りしないの！｣

手にしていたタオルでAちゃんを包み込んでそう聞くと、

『だって早くてるちゃんに会いたかったんだもん』
…なんて可愛い事をいうAちゃん。

て｢とりあえずこのままだと風邪ひいちゃうから中に入ろう｣

そう言って家の中へと案内し、
お出迎えに来てくれたむむを抱っこしようとするAちゃんを
強制的にバスルームに押し込んだ。

『もう！てるちゃんの意地悪！』

て｢むむは後で！先にシャワー浴びて！｣

脱衣所でブツブツ文句言いながらも
寒さには勝てずそのままシャワーを浴びるAちゃん。

て｢…サイズ合うものないな｣

普段特にお泊まりとかするわけじゃないから
Aちゃんの服が置いてあるわけもなく…
僕の服を貸そうと探っているものの
身長差もあって尚且つ細身なAちゃんに僕の服は
サイズが合わないだろうな…。

色々探った中で比較的に小さめの服を持って
脱衣所へと向かう。

て｢Aちゃん、着替え置いとくね｣

『ありがとう』

そう声をかけ着替えを置いてリビングに戻ると
僕のスマホに電話がかかって来ていた。