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時間になって配信を始めると、
既に沢山のリスナーさんが待機してくれていた。
て「こんばんは〜」
『ウチの子もてるなーのみんなもこんばんは!』
こんばんは!
本当に一緒にいる!
尊い2人!
て「この前からねAちゃんとコラボしたいって話してて
今日やっと実現しました!」
『せっかくだしアレしようって思っててちゃの家にお邪魔してます〜』
アレって何?!
アレが知りたい!
『まぁまぁ、みんなそんなに焦らずに!』
まだ実写配信ということは伝えていなくて
Aちゃんの"アレ"って言葉に見事に踊らされているリスナーさん達。
『今日もみんな頑張ってきたと思うので
ご褒美を用意したんだよね、てちゃ!』
て「用意しちゃったんだよね、Aちゃん!」
『でもちょっと今ね...まだ準備が...』
何?!
歌みたコラボ?!
実写の可能性もありじゃない?!
『お〜...沢山憶測が飛んでるね』
て「正解してる子もいるね」
『じゃあ正解言っちゃいますか』
Aちゃんのその合図で僕がカメラを付ける。
嘘?!
やば!
ビックリしすぎてスマホぶっ飛んだwww
カメラありがとうございます!
突然の実写にコメントの速度も上がっていく。
『お〜、凄い勢いだね』
て「今日のこの実写はAちゃんが提案してくれたんだよ」
ありがとうございます!
今日からA様って呼ばせてください!
『いやwwwA様ってwww』
て「でもリスナーの子からしたらそのくらいの気持ちだよねwww」
そんなこんなで進んでいく中、
少し遠くの方で雷の"ゴロゴロ..."という音が小さく聞こえてきた。
今雷鳴ってる?
今日雨凄いよね...大丈夫ですか?
雷の音が配信でも聞こえたのか...
心配するコメントが増えてきた。
『今日てちゃの家まで歩いてたら急に降ってきたんだよね』
て「そうそう、てるさん本当にビックリした!」
『そのあとは"早く温まって!"ってバスルームに押し込まれたwww』
そう言って笑っているAちゃんだけど雷が怖いのか
そっと僕の服の袖を震える手で掴んだ。
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作者名:SHiYuRiSu | 作成日時:2022年4月15日 18時