スマホはリボーンの世界にありません (ページ4)

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トリップ理由ページ4

本当に偶然だった

この世界に来たのは

時は遡って二年前
当時の私は、誕生日を迎えれば二十歳のJD２の、花の女子大生だった

好きな食べ物はパスタ、彼氏は大学進学と同時に別れたけどそこそこ楽しく過ごしていた

普通のJDと違うといえば、趣味サバイバルゲームなところだけ、かな？

我が家は実は格闘一家で、父さんはボクシング、母さんは柔道、お爺ちゃんは剣道、お婆ちゃんは合気道って感じでみんな何かしらやっていた
もちろん私も、昔は柔道をやっていたよ

でも友達がサバゲーを教えてくれてからは、一人異質みたいにサバゲーばっかりやっていた

一年前、ついに十九歳の誕生日を迎えてついにチームを作って大会に出れた

海外の大会の帰り道だった

どこかの修学旅行生が空港で走っているのにまきこまれて、エスカレーターから落ちた

いや、まさか頭を直撃するとは思わなかった
打った瞬間に意識が一瞬飛んで、気づけば私の部屋

チームに迷惑がかかっちゃった、って「ごめんねライン」を送ろうとスマホを探した

スマホは机の上に置いてあった
けど、一緒に一通の手紙とラッピングされた像の人形

え、何のプレゼント？って思いながら、まずはスマホを開いた

まずは送ってから、なんて思っていたのに

「顔認証完了、声紋認証開始」

え、なにこれ今までなかった
でも画面には「変身といってください」なんて文字がある

電源を落として再起動しても全く同じ
この画面は変わらなかったから、諦めて手紙を読むことにした

だってスマホが壊れているとしたらこれ以上いじって悪化させたくはないでしょ？

この手紙が、私の人生を大きく変えたのは、みんなもうわかるよね？