一目惚れしたキョンシーさん【センラ】

しょんぼりキョンシーさん ページ3

「いっ、いやいや…………初めて会った人を拾えませんよ！｣




せ「ゔぅー…………ゔぅー！｣




土下座を何度もするキョンシーと

断り続ける私……………………何してるんだろ？私




「もう！ダメなものはダメなんです！諦めてよー！｣





すると、キョンシーさんは黙り込んで下を向いた





「………？キョンシーさん？｣



驚いて顔を覗くと……………





「…………泣いてる？｣



キョンシーさんは泣いていました




ーーーーーーーーーーーーーー


「なっ泣かないでくださいよ！なんか私が悪いみたくなってるじゃないですか！｣



せ「ゔぅぅ……………｣




キョンシーさんが泣き始めてから約5分


私早く帰りたいんだけどなぁ…………



でも置いて帰るのもなぁ……………




「あぁ もう！今日だけですからね！明日には何があっても出てってもらいますから！｣





………………もう なんでもいいや 今日だけ我慢しよう



一方キョンシーさんは…………




せ「ゔっ？ゔぅぅ！｣



泣いていたのが嘘のよう

もう涙のあともなく顔を輝かせている


「はぁ…………｣



「…………ほらっ 行きますよ｣



せ「ゔっ！ゔぅぅ！｣



私は重い足取りで家路についた



私が歩く度に ぴょんぴょん跳ねながら

一生懸命ついてくる センラさんに少しキュンとした

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