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まあ、確かに…嵐の皆さん名義で正式に借りているのなら、上がってもいいのかな。
じゃあ、私も！と、和也を真似して足を掛けてみた…けれど。
テラスと地面の段差は80センチくらい、手すりは目の高さ。
うー…ちょっと高すぎる。
小柄な私じゃ、足が上がりすぎて踏ん張れない。
足を掛けたまま和也をそっと窺うと、まだ桜を見上げて足をぶらぶら。私の方は見ていない。
よし、上がるなら今のうち！
勢いを付けたら上がれるかも…と足を掛けた体勢のまま何回かジャンプしてみたものの…
ダメだ…。
非力な私には、身体を引き上げるだけの腕の力が無い。
早々に諦めて、何事もなかったかのようにそそくさと足を戻して、周りに踏み台がないか探すことにした。
「なんだ、足、届かないの？ちっちぇーなあ(笑)」
桜を見上げていた和也が、立ち上がって戻ってくる。
「言うほどちっちゃくないよ！ちょっと小柄なだけだもん！」
「ふーん。でも、上がれなかったじゃん(笑)」
「そうだけど…でも、足は届いたの！ただ、腕の力がなくて…」
和也は腕で口元を隠して、くくく…っと楽しそうに笑っている。
「あー、それであんなポーズで運動音痴のカエルみたいにピョンピョンやってたワケね！」
「ええっ！！見てたの///！？」
「そりゃー見えるよ。だって、あっこからここだよ(笑)？どー考えても普通見えるでしょーよ」
「うっ///」
「や、あの格好からどーすんのかなーって(笑)。
やっぱさ、次はスカートにしなさいよ。ズボンなんて履いてっからさ、せっかくのエんロいポーズが台無しじゃん(笑)。あれじゃカエルだからね、カエル」
ああ、もうやだ、バッチリ見られてる。
和也はニヤニヤと笑って楽しそうだけど、私はとにかく恥ずかしい。
「スカートであんな格好する訳ないでしょっ///！」
いいもん！
どうせ運動音痴のカエルだし！！
最初からさっさと反対側の階段で上がればよかった…と、背中を向けようとした時…
「んで？結局、ちっちゃいから、足、届かなかったんだっけ(笑)？」
「違うもん！見たでしょ！？上がれなかったけど、足はちゃんと届いたの！！」
「へー、もっかいやってみてよ」
「いいよ！」
見てなさいよ！とばかりに、思いっきりエイッ！と足を掛けて見せると、和也が「よし！」と身を乗り出した。
「…え？」
同時に、目の前に差し出された左手。
「ほら、来い！！」
和也…。
「あ…うん///」
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kico(プロフ) - ゆうきさん» 初めまして。自己満足で書いてきた勝手な妄想ですが楽しんで頂けたのなら嬉しいです。もう新しいお話は書きませんが、いつかどこかで何かのご縁があった時には♪どのお話にも愛だけは目いっぱい籠めて書いてきました。最期まで読んでくださってありがとうございました^^ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 890f6f329d (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 初めて送ります…ウラつく読者デビューは、この作品でした。とても楽しく読ませて貰いました。もっと読みたいなあと言うのが正直な気持ちです。 (2020年10月9日 20時) (レス) id: 62321c58f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kico
| 作成日時：2016年3月26日 12時
