廻りに廻って大海原【ONE PIECE】×【呪術廻戦】

4話 ページ5

なんでこうなったんだろう。

悟が傑とバカやって、それを硝子と2人で「何してんの」って言いながら見たり、

ある時は4人で夜蛾先生に怒られてとばっちり食らったり。

私たちは確かに普通の学生じゃなかったけど、それがどうしようもないくらいに楽しかった。

どれだけ血生臭い任務だろうと、胸糞悪い任務だろうと。

生きてさえいれば4人で笑える、そう思えばそんな苦痛じゃなかった。


星漿体の護衛に失敗した。そこに出てきた伏黒甚爾とかいうやつのおかげで、悟は一人で最強になった。


傑は何か思い詰めた顔をして、その背中を見てた。


「私達/俺らは最強なんだ」


そう言ってた2人の姿はもう見えない。



灰原が死んだ。二級案件だと思って向かった先には、等級違いの土地神がいたらしい。

後輩は二人から一人になった。

御三家の一角、五条家の人間の癖に上層部には何も言えなかった。男尊女卑の考えが根強く残るこの呪術界では、女の私の言うことなんて何一つ聞いてくれない。

それに私は「五条悟の付属品」でしかないから。





傑が離反した。頭の中が真っ白になった。

その頃から眠れなくなって、何を食べても味がしなくなった。

そんなある日、街中で傑と会った。


離反した傑は、どこか吹っ切れたような顔をして、高専にいた時の傑とは考えられない発言をしていた。

非術師のことを猿って呼んだり、呪術師だけの世界を作るだのなんだの。

「………私と一緒に、来てくれないか」


『…行くわけないじゃん、ばか』


あぁ、ほんとに。






全部夢だったら良いのにな。

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