22席決め ページ27
〜Aside〜
時は過ぎて、夏休み。(大して過ぎてない)
今は合宿場の東京へ向かうべく、バスに乗るところです。
が、
皆さまお察しの通り歌楽さんが来ません。
んで、みんなはバスの席のじゃんけんしてます。
僕は不参加だよ。隣とかどうでも良いし。
よしっ!と声が聞こえる。
どうやらジャンケンに勝って、歌楽さんの隣になったのは2年の矢巾先輩らしい。
今回の合宿は一軍だけ。他の高校の人も沢山来るから、全員は多過ぎるということらしい。
僕がいない間は別の一般隊士がこっそり護衛しておくらしい。
まぁ稀血は二軍以下には居なかったはずだから大丈夫だとは思うけど。
集合時間から1時間後。
やっと歌楽さんが来た。
「すみませぇん!お母さんのお手伝いしてたら遅くなっちゃってぇ♡」
その割にはメイクも髪をバッチリだな。
そして皆それを信じてるから、
頭大丈夫か?と言いたくなるのは我慢。
バスに乗り、荷物と座ろうかと思っていると、
先に乗っていた国見くんに手招きされる。
「Aはこっち。」
『あ、うん。』
そういえば国見くんはじゃんけんしてなかったな。
僕は嬉しいぞ。国見くん、歌楽さんのこと嫌って顔してたもんね。
というか国見くんからお誘いがあるなんて意外。
「Aは窓側が良い?」
『あ、どっちでも良いよ。』
あれ?
さっきも思ったけどいつのまにか名前呼びになってる??
どっちでも良いって言ったのに、わざわざ席を移動して窓側に座らせてくれた。
紳士かよ。
久しぶりの女の子扱いに嬉しくなったのは秘密。
あれ、折角国見くんが名前で呼んでくれてるんだから、
僕も名前で呼ぶべき?
でも苗字しか知らない…
『…………お名前をお願いします』
「は?名前知ってるじゃん。」
『……………お願いします。』
すると、国見くんはニヤリと笑って、
「国見英。15歳。性別男どうもよろしく。はい次Aの番。」
『おおぉ!雨森A。
15歳。性別おn……ゲフンゲフン 男。』
危なっ!間違えて女って言うとこだった!
てか今国見くん…じゃなくて英、女って言わせたかったんでしょ!
て、危ない本来の名前を聞いた目的を忘れるとこだった。
『英っ!よろしくっ!』
精一杯の笑顔で言った。
「あ…うん。よろしくA」
英ちょっと顔赤かったな。
……………熱あるの?
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お餅 - こんにちは、この作品の続きが見たいのですがパスワードがわからなくて見れません。よければパスワードを教えてください。 (9月24日 21時) (レス) id: 259f71a360 (このIDを非表示/違反報告)
京 星夜(プロフ) - こんにちは、続きが読みたいのですがなんですか? (2022年3月23日 11時) (レス) @page7 id: d8a95d7992 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - 雨の呼吸の事なんですけど!水蘭雲(すいれんぐも)なんてどうでしょう?名前しか決まってませんけど… (2021年10月1日 22時) (レス) id: 9efad04f31 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ミュウさん» 更新再開します!!ほんとにすみません....。 (2021年3月2日 0時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
夜野ちい(プロフ) - 続きが見たい方はこちらで更新再開します。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/seijyoudansou/ (2021年3月1日 23時) (レス) id: eeac3a7767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月華 | 作成日時:2020年5月29日 0時