青城の男装少女は雨柱

21ド忘れ ページ26

〜Aside〜

体育館に戻ると、ちょうど練習が


始まった。


チラチラ及川さんが見てくるけど知らない。


いつものように(まだ2回目)スポドリを一人で用意し、


歌楽さんが仕事の手柄を横取りして、部活は終わるかと思われた。


　


……………が。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　


　
『はぁぁぁぁぁあ！？』
　

なんとおっしゃいましたか、あの鰹節。



「ちょっと、声が大きい！伝え忘れてたのはごめんって！」


「元はと言えばクソ川のせいだろーが。」


「いや！ちょ、やめて？サーブ打ち込んでくるの今日2回目だよ！」


いや、聞き間違いかもしれない(・–・)ｽﾝ


『あの、及川さん、聞き間違えたので、もう一度言ってもらえます？』


　


「ん、だから、

キメツ学園主催のバレー部合同合宿にうちが呼ばれたから、

夏休み初日から3週間くらい合宿だよ！

あのキメツ学園からお呼びがかかるなんてやったね☆」


聞き間違いじゃなかったぁぁぁぁ………！


そういえばキメツ学園は

偏差値馬鹿高いうえに

推薦でしか入れない超天才学校なんだっけ？


………って、そんなの今は関係ない！

キメツ学園主催なら僕にも話来るはずだよね！？

なんで来てないの！

仲間外れっ！？酷い！

LIME見たけど連絡きてないしっ
　


『もう僕怒りましたから。許さない………』
　

「え、ちょアメノちゃん落ち着いてぇぇ」


こんな事考えるなんて………

絶対宇随さんだよね！

会ったら勝負してこてんぱに負かしてやろ。

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