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「では私は行きますね、」
「ちょっと待つのだよ」
「はぁい?」
両手にスプレーなどを抱え直して
緑間から離れようとすると
咄嗟に止められた。
おかげで若干間抜けな声を出してしまった。恥ずかしいどうしてくれる緑間。
「紺野、キミの星座は何座なのだよ」
「は、星座?」
いきなり星座とか
どうしたんだ緑間くんよ。
私は首を傾げるが、それ程気にする訳でもなくさらりと答えた。
「蠍座です」
そして、お大事にと言葉を繋げて
私は今度こそ、その場を後にした。
茜が姿を消すと
緑間は小さく声を出した。
「蠍座……」
星座間の相性
◎ かに座 うお座 さそり座
緑間は、頭の中で
自分と相性の良い星座を
思い浮かべ、手当ての済んだ右足を
ジッと見つめていた。
「緑間、何をしているんだ?」
緑間が顔を上げると、そこには赤司 征十郎の姿があった。
「赤司…なんでもないのだよ」
赤司は、緑間の右足を見て少しだけ口元を上げた。
「紺野の手当ては正確な様だ。
的確で無駄もない」
「……」
どうやら赤司には全てお見通しの様だった。
というより
茜との始終を見ていたのだろう。
緑間は軽く溜め息を吐いて
赤司を見る。
「練習中、右足を庇っていたから様子を見に来たんだが……もう心配は無い様だ」
赤司はまた笑顔を見せると
茜が歩いて行った方に視線を向けて
呟いた。
「紺野は、優秀なマネージャーだな」
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小冬 - とても面白かったです!続きが見たいので、お願いします。 (2020年12月21日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポンジ信者(隊長)色々最高な小説多いよな← - あ''ぁ''あ''あ''ぁ''ぁ''!!!!早く続き見たい!更新応援してます!頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
高羽涙(プロフ) - 同意です (2016年6月21日 1時) (レス) id: 2e3e35766e (このIDを非表示/違反報告)
揚羽蝶 - 同意 (2016年3月22日 16時) (レス) id: 8c5a9a8c33 (このIDを非表示/違反報告)
ガルルル*受験つらたん - 同意 (2016年1月17日 11時) (レス) id: 89cfe056c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロほし | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/28904/
作成日時:2015年1月31日 9時