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それから赤司くんは

少しだけスッキリした様な表情をした後、第一体育館に戻って行った。




「んー…」



黄瀬くんには
何か問題があると思っていたけど。


赤司くんの口ぶりからして

本当に何かあったんだなありゃ。




……やっぱり黄瀬くんはスルーでいこう。







「よいしょっと」




そんな決意を胸に打ち付け

私は水が汲まれた二つのバケツを持ち上げる。


重っ、まぁ二つ同時は流石に重い。








「うお、重そうにしてんな」




一つずつ持てばいい話なんだけど。


左右にバケツを持ち上げ歩くヨロヨロの私に、建物の角から出て来た人物の声が掛かった。






「青峰、くん?」






と。







「ゲッ……」




黄瀬くんの姿。



今の今まで赤司くんと黄瀬くんが

うんたらかんたら、と話しをしていたせいで

いきなりの御本人登場に、苦虫を踏み潰したような苦しい声が出る。





いきなり現れんなよ!






「あ、ははは。
……おはようございます」



「よう、紺野だっけか?
それ、零れてんぞ」



「うわ、本当でした…」




青峰くんが指差す先には

持ち上げられたバケツ。



ギリギリまで汲んでいた水は

乾いた地面を少しぬらしてしまっていた。






だって、


いきなり角から現れたんですもん。





びっくり。

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小冬 - とても面白かったです!続きが見たいので、お願いします。 (2020年12月21日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポンジ信者(隊長)色々最高な小説多いよな← - あ''ぁ''あ''あ''ぁ''ぁ''!!!!早く続き見たい!更新応援してます!頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
高羽涙(プロフ) - 同意です (2016年6月21日 1時) (レス) id: 2e3e35766e (このIDを非表示/違反報告)
揚羽蝶 - 同意 (2016年3月22日 16時) (レス) id: 8c5a9a8c33 (このIDを非表示/違反報告)
ガルルル*受験つらたん - 同意 (2016年1月17日 11時) (レス) id: 89cfe056c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロほし | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/28904/  
作成日時:2015年1月31日 9時

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