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「いやぁ〜、茜さんが迷ったのかと思いまして」
部活動が終わり、次々に部員が帰宅する中。
私とつかさんは体育館の戸締りを始めていた。
「酷いよつかさん。それぐらい私でも行けるからね……ん?」
文句をタレながら窓を閉めていると
外からこちらを見つめる一つの影が見えた。
あれは…………。
「灰、崎?」
灰色の髪色。
ポケットに手を突っ込んだ彼がそこにいた。
灰崎 祥吾。
元 帝光中男子バスケ部選手。
黄瀬くんが選手としている現状からして、彼はレギュラーでなければ、部員でもないんだろう。
確か、原作では黄瀬くんが入部した辺りで赤司くんに退部を勧告されていたみたいだから。
そんな彼が今。
部活動終了時のこんな時間に
どうして体育館前にいるんだろう。
灰崎の視線の先は
体育館の入り口付近で転がっているバスケットボールを見つめていた。
部員の誰かが片付け忘れたボールだろう。
そのバスケットボールを、灰崎は目で追っていた。
バスケットボールはころころ転がって、あろうことか灰崎の足元まで転がってしまう。
まじか、取りに行かなきゃならないパターンか。
ていうか……灰崎、初めて見たなぁ。
本当に髪の毛灰色だ。
「つかさん…少し外に行って来る」
「……?はい、分かりました〜」
つかさんはそれ程気に留める事なく
頷いてせっせと窓を閉め始めた。
私は、というと。
転がったバスケットボールを取りに
灰崎の元へと近寄りに行った。
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小冬 - とても面白かったです!続きが見たいので、お願いします。 (2020年12月21日 16時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポンジ信者(隊長)色々最高な小説多いよな← - あ''ぁ''あ''あ''ぁ''ぁ''!!!!早く続き見たい!更新応援してます!頑張ってください!! (2018年3月20日 21時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
高羽涙(プロフ) - 同意です (2016年6月21日 1時) (レス) id: 2e3e35766e (このIDを非表示/違反報告)
揚羽蝶 - 同意 (2016年3月22日 16時) (レス) id: 8c5a9a8c33 (このIDを非表示/違反報告)
ガルルル*受験つらたん - 同意 (2016年1月17日 11時) (レス) id: 89cfe056c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロほし | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/28904/
作成日時:2015年1月31日 9時