はいはい、アイシテル ページ6
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『よぉヒキニート!』
会って早々失礼なヤツだ。
「うん、メロンパンは買わなくていいみたいだな?」
『ああああ嘘!嘘だって!!』
嘘と言って取り消すと、
『愛してるぜ。((キリッ』
イケメンスキルを発動してきた。
くそ、嫌がらせか。俺に対する嫌がらせか…!
棒読みで返してやる!
「はいはい、アイシテル。」
『棒読みってオイ。』
俺にイケメンスキルなんて使うからだ。
『なんだよ…もうちょっと愛想くらいよくしろよ、シンタロー。』
「なんで引きこもりなのにイケメン度が上がってんだよ、ユウキ。」
ユウキはドヤ顔を見せた。
ドヤじゃねぇ。
「ほら、早く行こうぜ。お前デパートの場所分かるだろ?」
『ん?新しいあのデパートか、この前仕事の依頼来たし知ってるぞ。』
何でもやってるなコイツ。
この前ヤミ金業者潰したとか言ってたしな……。
っていうか、
「暑いぃ…………。」
『干物になんなよw』
余計なお世話だ。
『そういやなんでPC壊れたんだよ、フリーズしたからってPC叩いたのか?』
「いつの時代だよ!そうじゃなくてコーラをマウスとキーボードにぶっかけたんだよ。」
その瞬間、ユウキは吹き出して笑いだした。
親友とはいえ、なかなか失礼な。
「二年間外に出てないから道とか全然覚えてねぇんだよ。」
『よく外に出ようと思ったな?俺は仕事とかで地図覚えてるけどさ。』
「だから電話したんだよ。」
『えー、俺ナビ扱い?こっちは親友との再開で感動してるというのにっ…!』
外に出たくないとか言ってただろこのやろう。
ふと、大げさに両手を広げるユウキの右手首に目がとまった。
青いラインの入ったリストバンドをしている。
「お前、そんなのつけてたっけ?」
俺が指摘するとユウキは少し焦りながら答えた。
「ん!?お、おおコレな!最近のマイブームなんだよ!!」
……怪し過ぎるが、まぁいいか。
『次曲がったらデパートが見える…はず。』
「…はず?」
なんだ、その曖昧な答えは。
『俺だって外に出るのは夜にコンビニ行くだけだぜ?地図は頭に入ってても、ここまで遠出しねぇから知らねー。』
「遠出っていう距離でもないけどな。」
『うるせぇやいヒキニート。』
「引きこもりのよろず屋。」
『ニジオタコミュショーヒキニート!』
こ、こいつグレードアップさせて言ってきやがった…!
俺のメンタルが弱りきらないうちに角を曲がる。
すると、外装の凝ったデカイ建物が姿を現した。
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稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» エネちゃんかわいいですか、ありがとうございます!!これからもエネちゃんに注目してやって下さい!応援ありがとうございました! (2014年3月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - エネマジかわいいわー更新頑張ってね〜〜 (2014年3月28日 15時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
稀羅(プロフ) - Luis Seidi Hissatomiさん» 応援ありがとうございます、今後もよろしくお願いします!! 稀羅 (2014年3月26日 22時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
Luis Seidi Hissatomi(プロフ) - 続き頑張ってください (2014年3月26日 16時) (レス) id: 795643eca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稀羅 | 作成日時:2014年3月24日 21時