検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:55,714 hit

file2,人造エネミー ページ5

「サイレン鳴らすんじゃねぇ!!」

俺、如月伸太郎はPCに向かって怒鳴りつけた。

画面の中では淡い光を放つ電脳少女、エネが頬を膨らませてたたずんでいる。

「ご主人が私の話を聞いてくれないからですよ!最後に外出したのが二年前、それなのに一人だけで外に出るなんて無理に決まってます!という訳で、」

「だから連れて行かねぇって、お前そこから出られねぇだろ!」

ったく、機関銃のごとく喋りやがって…。

「もう!そんなのだからご主人には友達が――――すみません、言い過ぎました…。」

突然エネはしょんぼりとかたを落とす。

「なっ、や、やめようぜそういうの!っていうか俺にも友達くらいいるぜ?」

「えっ………!?」

な、なんで驚いてんだよ。

「ごっ、ご主人にお友達がっ!?」

「なんだよ、いても悪くないだろ?」

「いえ、あまりにも予想外すぎて…。」

失礼なヤツだな。

「そいつとPC買いに行くからいいよ、道とか詳しいし。」

「えぇ…私も行きたいです、会いたいです!」

「アホか!お前の存在自身が不可思議なのにどう説明しろってんだよ!」

わがままにもほどがあるだろ!?

エネとやり取りしていると家のインターホンが鳴った。

「お、来たみてぇだな。」

「うぅ…私も行きたかったです……。」

うん、無理だな。

「とりあえず、行ってくるから大人しくしててくれよ?」

とかいいながら大人しくしないのがヤツである。

「わかりました、ご主人の秘蔵画像ファイルいじって待ってます。」

大人しくの意味がわかってないぞ。

「もう勝手にしろ…。」

「あっ、ご主人!ケータイ忘れてますよ!」

ケータイ?

別に連絡とか来ないしいいと思うんだが…。

「もしものために持って行った方が良いですよ!」

「そうか?まぁ…持って行くか。」

「そうですよ!ご主人、行ってらっしゃいませ!お土産忘れないでくださいね!?」

いらねぇだろ…。

「ってわかった、買ってくるからサイレン鳴らそうとするな。」

ケータイをポケットに入れて、俺は部屋を後にした。









「……なーんちゃって。私がこれくらいで諦める訳、ないですよ?」


はいはい、アイシテル→←メロンパンには敵わねぇ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» エネちゃんかわいいですか、ありがとうございます!!これからもエネちゃんに注目してやって下さい!応援ありがとうございました! (2014年3月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - エネマジかわいいわー更新頑張ってね〜〜 (2014年3月28日 15時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
稀羅(プロフ) - Luis Seidi Hissatomiさん» 応援ありがとうございます、今後もよろしくお願いします!!   稀羅 (2014年3月26日 22時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
Luis Seidi Hissatomi(プロフ) - 続き頑張ってください (2014年3月26日 16時) (レス) id: 795643eca4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:稀羅 | 作成日時:2014年3月24日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。