目に残す彼はまさかのシンタローの親友【カゲプロ・男主】

file５,人造エネミー ページ14

俺達は現在、何の間違いかテロリストの人質になっている。

『あぁ今日は厄日だ、腹が立つ…。』

怒りでワナワナ震えるユウキと、

「あぁぁぁ、ダメだ死んじゃうぅ…。」

恐怖でガタガタ震える俺。

…情けないことは自分でも分かっている。


思考がグルグルと回るなか、首謀者と思われる男が電話で話し出した。


「あー、テステス…よし。警察の諸君、お勤めご苦労！一度しか言わないからよく聞くように！」

そして男は要求を口にした。

「今から30分以内に10億円を用意しろ。」

その言葉にフロアに人質として集められた客がざわついた。

「受け渡しはこの棟の屋上で――――」

まさかコイツら…立て籠り犯か!?

『タチ悪ぃヤツラめ…。』

ユウキの怒りは頂点に達しているらしい。

しかし極度のビビり症の俺はすでに涙目。

「準備出来ないだの人質解放が先だなんて言う場合…、」



"全員殺す。"



それを聞いて俺はいよいよピークに達する。

「な…嘘だろ……そんな要求通る訳が………。」

すると、耳につけていたイヤホンから声が届けられた。

「ご主人っ、大丈夫ですよ！きっと助かります！」

「！」

エネ…。

コイツ、外の状況もほとんどわからないはずなのに…。



―――冷静になれ、俺…！

俺は周囲を見渡した。



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お前のキレたら黒くなるその笑顔ってなんなの→←ホワイトデーはチョコのお返しで忙しいリア充に違いない。

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