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もう僕泣いちゃうよ!? ページ12

「――で、結局誰なの?お兄さんと一緒にいた人。」

階段もあと少し、というところでマリーのために休憩をとる。

そのついでにさっき疑問に思っていたことを聞いてみることにしたのだ。

「…あの人は兄の唯一の友達です。」

「唯一てwww」

お兄さん友達が一人なの?www

「昔、あの人が家に来たときに勉強教えてもらったんですけど…もうホンットに兄とは大違いで!!」

キサラギちゃんは突然トーンをあげて機関銃のように話し出した。

「お兄ちゃんと違って優しいしイケメンだし頭も良くてスポーツも出来ますしイケメンですし!!」

え、イケメン二回目ww

「お兄ちゃんなんて意地悪でヒキニートで…。」

お兄さんがすごく不憫だ。妹にこんなに罵られるなんて。

「まぁこれだけ広いデパートだ、鉢合わせなんてことも無いだろう。」

話を聞いてたキドがそう言うとキサラギちゃんは少しだけ落ちついた。

「そ、そうですよね。じゃあ行きましょう!」


そして僕らは階段からフロアへ出た。


―――が、同時にエレベーターが開き中から人が出てくる。

その中にキサラギちゃんのお兄さん達が居た。

さすがは兄妹、周波数的な何かが似ているんだろう。

「うぅっ……。」

「…お前、ホント運が無いな。」

キドに指摘されさらに落ち込むキサラギちゃん。

『すぐ戻るから!』

「お、おい?」

お兄さんの友達が急に走りだし、僕らの前を通り過ぎていく。

その時。

「――!」

あの人…!?

「…ごめんキド、先に行っててくれる?」

ちょっと待って、聞いただけなのにその怪訝な顔は何ですか。((汗

「すぐに戻ってくるからさ!ね、お願い!」

「そうか、戻らなくてもいいぞバカノ。」

「バイバイ。」

「さよならですカノさん。」

三人共酷すぎるっっ!!なんで僕だけそんな扱いなのさ!!!

もう僕泣いちゃうよ!?

そう思いながらも僕はさっきの人を追いかけた。


ホワイトデーはチョコのお返しで忙しいリア充に違いない。→←file4,如月アテンション/メカクシコード@カノ



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稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» エネちゃんかわいいですか、ありがとうございます!!これからもエネちゃんに注目してやって下さい!応援ありがとうございました! (2014年3月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - エネマジかわいいわー更新頑張ってね〜〜 (2014年3月28日 15時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
稀羅(プロフ) - Luis Seidi Hissatomiさん» 応援ありがとうございます、今後もよろしくお願いします!!   稀羅 (2014年3月26日 22時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
Luis Seidi Hissatomi(プロフ) - 続き頑張ってください (2014年3月26日 16時) (レス) id: 795643eca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:稀羅 | 作成日時:2014年3月24日 21時

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