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file4,如月アテンション/メカクシコード@カノ ページ11

「いやぁ、涼しいねぇ!」

「おいバカノ、行くぞ。」

馬鹿と僕の名前省略しないでよね!!

「家電製品は七階ですよね、エレベーターで…。」

「いや、階段で行くぞ。」

キサラギちゃんは"えぇっ"と声をあげた。

まぁキドの能力も便利なようで不便だからねえ…とりあえず納得してくれたらそれで良し、かな。

…………でも、

「ねぇキサラギちゃん、なんか顔青ざめてるけど…大丈夫?」

デパートに入る前からなぜかぎこちない。

「い、いえ何もないですよ!?」

「…そうか?」

ほらキドも首傾げちゃってるじゃん。嘘がつけない娘だね。

「いや兄を見かけたとかそんなの全然気にしてな…。」

はい言っちゃったー、言っちゃいましたこの娘ー!

いやいや、もう口を抑えたって手遅れだから!

「兄…?お前兄貴がいるのか。」

「ちちち違います!兄なんていませんよホントに!!」

「へー何々、どこで見かけたの?」

「違いますってば!!」

むしろ否定するところが怪しいでしょ。

さてどうしよっかな〜。

「……あっ、あれお兄さんじゃない!?」

僕はでたらめに自動販売機を指差した。しばらくはこうしてキサラギちゃんで遊ぼうwww

「…!?な、なんでここに二人してっ…!?」

「…え。」

本人居たの?何、僕って超能力者?

なんて馬鹿なこと言うときっとキドにバカノって言われるから黙っとこう。

「へぇ、二人してってことはあの二人がお兄さんなの?」

自動販売機の前に赤い長袖ジャージの人と紺色の半袖パーカーの人。

…いや、兄弟にしてはあの二人は似てないな…あ、キサラギちゃんと赤ジャージの人はなんか似てるかも。

「いえいえいえいえ!あんな季節感ゼロでヒキニートなんて私の兄じゃないですよ!?」

「うん、赤ジャージの人がお兄さんなんだね。」

「あぁっ!」

キサラギちゃんはどんどん墓穴を掘っていく。

笑いを通り越して同情しちゃうんだけど。

「うぅ…なんでこんなひにぃ…二人とも二年間外になんて出てないはずなのにぃ…!」

え、あの二人ヒキニートなの?

「おい、バカノは放っておいて行くぞ。」

キドさっきからまともに名前呼んでくれないんだけど。

「そうですね、マリーちゃん行こう。」

「うんっ!」

「僕空気なの?何なの?」

「カノさんはアジトで寝てて下さい!!」

「えぇ…。」

新入りのくせにぃっ…!こうなったらトコトンからかってあげるんだからね!!

「じゃあお兄さん達と遊んで帰ろうかなー。」

「ああああ!!カノさんも行きましょう!!!?」

「なんだぁ、素直に言ってくれたらいいのに!」

キサラギちゃんに物凄い剣幕で睨まれた。



もう僕泣いちゃうよ!?→←ツンデレあざす!



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稀羅(プロフ) - 生クリィ〜ムさん» エネちゃんかわいいですか、ありがとうございます!!これからもエネちゃんに注目してやって下さい!応援ありがとうございました! (2014年3月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
生クリィ〜ム - エネマジかわいいわー更新頑張ってね〜〜 (2014年3月28日 15時) (レス) id: 4489838bdb (このIDを非表示/違反報告)
稀羅(プロフ) - Luis Seidi Hissatomiさん» 応援ありがとうございます、今後もよろしくお願いします!!   稀羅 (2014年3月26日 22時) (携帯から) (レス) id: 0a116ef314 (このIDを非表示/違反報告)
Luis Seidi Hissatomi(プロフ) - 続き頑張ってください (2014年3月26日 16時) (レス) id: 795643eca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:稀羅 | 作成日時:2014年3月24日 21時

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