11. 走り出せ疾風少女 2 ページ20
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木の葉隠れの里を象徴する歴代火影達の顔岩。
それらを最も近くで見ることが出来る火影邸の屋上には、騒ぎを聞きつけて人々が集まっている。
皆の視線の先には……ペンキで落書きをされた歴代火影達。そして里一番の問題児、うずまきナルト。身体に巻き付けたロープ一本でぶら下がり、両手にはペンキ。
「ギャハハハハ！ お前らさ！ お前らさ！ こんな卑劣なことできねーだろ！」
集まった大人達は口々に大声で怒鳴りつけるものの、ナルトは全く動じず、むしろ落書きの度合いは悪化してゆくばかり。
その中で、彼が初めて好意的な反応を示したのは、一際高い少女の声が鳴り響いたときだった。
『ナールトー！！ 早く降りてこないと、イルカ先生来ちゃうよー！』
「Aちゃん！！」
誰だ、とキョロキョロ辺りを見回している大人達の中を掻い潜って、Aは最前まで駆け抜ける。高所恐怖症故にナルトの元までは行かず、代わりに声を張り上げた。
『っていうか、何で誘ってくれなかったのー！？』
「いや、誘おうとしたんだけどさ！ なんかシカマルの奴が……あっ、やべ、イルカ先生だ！」
『えっ、イルカ先生！？ 早！ 私、だいぶ近道して来たのに……』
「何やってんだ、授業中だぞ！ 早く降りてこい！ バカものー！！！」
このままでは自分も同じ目に遭ってしまう。危険を察知してAはそろりそろりと忍び足でその場を抜け出そうとした。
……が、イルカの目は盗めなかったらしい。
「……で、お前は何でこんな所にいるんだ、A？」
大きな手にガシッと頭を掴まれ、頭上からは嫌に穏やかな声が降ってくる。
『えーと、高所恐怖症だから、ですかね……？』
「そういう事を言ってるんじゃない！ 今は授業中だろう！！」
案の定、かなりお怒りだ。
もはや慣れてはいるが、やはり怒られるのは嬉しいものではない。
「Aちゃん！ アレだってばよ！」
『アレ？ ……あ、アレね！』
いつの間にか降りてきていたナルトに耳打ちされて、その通りに従う。
『イルカせんせ……怒んないで……ウッ！』
「ウッ！ じゃない！ 嘘泣きしても無駄だからな！」
頭を掴んでいた手こそ離してもらえたが、”ウルウル！嘘泣きの術”は失敗に終わったようだ。
まぁ、仕方ないか。イルカ先生にこの術は何度も見せているから効き目は……
「イルカ先生……目逸らしすぎだってばよ？」
「う、うるさい！！」
……無いこともないのかな。
→
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リアアカ厨 - 最&高！ (2019年4月3日 18時) (
レス) id: 8a79e93161 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ミファルさん» わー！ ありがとうございます！ ギャグがちゃんとギャグになっているか不安だったのでとても嬉しいです(*´∨｀* ) (2016年7月7日 23時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ミファル - 読んでいて楽しいです！思わず笑ってしまいました（笑）更新頑張ってください！蔭ながら応援してます！ (2016年7月4日 22時) (レス) id: 88acae9178 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ミラクさん» 嬉しいです(*´∨｀* ) お転婆でよく暴走しますがこれからも宜しくお願いします(？)！ (2016年7月3日 14時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - 黒兎さん» ありがとうございますぅう！ 亀更新ですがこれからも頑張って参ります！ (2016年7月3日 14時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年11月30日 20時
