No.0 ページ1
『うｯ…うう…』
『大丈夫…?』
これはまだ夏目と私が幼い時の話だ
『痛いよぉ…ｯ』
『…転んで怪我しちゃったんだネ。相変わらず君は臆病なのにお転婆で世話が焼けちゃうヨ』
まだ幼馴染みである夏目と私が小学生3年生位の時
その頃の私は近所の人達にもお転婆娘だと言われるような程の子で
1人走り回って居たら転けてしまいお気に入りの服が汚れるにも関わらず地面に座り1人泣いて居た時だ1人で帰っていた夏目にその状態を見られてしまい
幼い私は夏目の前で泣きまくる
『ママぁ…うわああ』
『え、えっと…』
遂に大粒の涙を流し始めた私にあの時の夏目は本気で焦った様な顔をしていたもすぐに私の頭を優しく撫でながら傷口は洗ったかなど聞いてくる
其の問に頭を撫でられ不思議と落ち着いてきた私は聞かれた順に返して行く
傷口を洗って無いと言えば軽く怒られたものの
ちゃんと丁寧に傷口を洗ってくれた
『よし、もう良いかナ。』
『……御免ね夏目…いっつも迷惑かけて』
私が添う言えば夏目は何だか微妙な表情を浮べたあとぽつりと小さく呟くもその時私はその言葉が聞こえていなかった
そして、何時までも涙目な私に夏目は私の両頬を摘み口角が上がるように伸ばす
『“A”には…1番笑顔が似合うよ』
『へ…?どーゆ…ふぉと…?』
『…………其の侭の意味だヨ。…何てネ、ボクが君にそんな事言うわけ無いでショ』
摘んでいた手を離す夏目。
この時の夏目の顔は照れた様な無表情の様な…そんな微妙な顔をしていたけれどきっと
照れてたんだと思う
そしてこの日は夏目が初めて下の名前で呼んでくれた日、そして初めて夏目が私に魔法を掛けた時という
そんな幸せな思い出の1ページ。
続く (更新停止中)
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マイネーム - まだですか？ (2016年11月27日 1時) (
レス) id: c7d6048eda (このIDを非表示/違反報告)
飛瑞(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年11月26日 14時) (レス) id: fd445af868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルキ | 作成日時：2016年11月21日 3時
