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私が一番小さい年齢の子達の世話をしていると、シャーナが慌てたように駆け寄ってきた。…嫌な予感がするぞ？
「A！！ラビとロンが！崖から…！」
なんで嫌な予感が当たるんだ。
「どこら辺の崖？！」
「こっち！」
おいおい…そっちの崖はくっそ深かった気がするんだけど。落ちたら死ぬぞ？
「ラビ、ロン！」
「Aっ！ヤバい…もう手が…っ！」
その時、ラビの手が地面から離れた。
「ラビっ！！」
考えるよりも先に体が動き、持ち前の運動神経を活かして二人を救出する。
二人ともを担ぐのは少々きつく、絶対に腕が死んだなと思った。
「うわあああっ！怖かったぁー！！」
「全く…崖には近づいちゃ駄目ってあれほど言ったでしょうに…。まぁ、怪我が無くて良かったよ」
まだ泣き止まない二人を慰めていると、シャーナが声を漏らす。
「A、ここ…血が出てるわ」
シャーナが指す場所を見ると、そんなに大量ではないが血が出ている。
「すぐ治るから大丈夫だよ」
「そうだけど…菌が入ったら大変だわ。消毒くらいはしておきましょう？」
「ふふっ、分かった。ありがとね、シャーナ」
この会話を聞いて分かる通り、シャーナは物凄く面倒見がいい。私が忙しくて小さい子達をあやす時間が無い時は、シャーナが代わりに見てくれている。
めちゃくちゃ可愛いし、優しいしで、ザ・女子って感じ。逆になんでそんなに可愛いんだろうと思うよね。
「そういえば、Aのそのお面、取ったことないよね」
と、いきなりシャーナが爆弾を落としていった。
「確かに…。見た事ねぇよな」
「ねぇねぇ、見たい！」
「え、えー…」
まず、この私の面は半鬼という事を隠す為の物であり…あれ、でもこの子達私が半鬼ってこと知ってるじゃん。
あれ、別に見せてもいいのでは？
その答えに行き着いたので、特別に見せることにする。
「皆には内緒にね」
と言って、面を取る。
「うわぁ、綺麗…！」
そう声を漏らしたのは、シャーナだった。
「ふふっ、ありがとう」
それに続いてラビとロンが口々に感想を言う。
「目！目の色青！」
「すっげー！めちゃくちゃ綺麗じゃん！」
感想は何と言うか小学校低学年くらいの子の感想だが、まぁそのくらいの歳だしおかしくはないと思う。うん。
「なんでそんなに綺麗な顔なのに隠してんの？」
と、ラビが心底不思議だと言うように聞いてきた。
これは…どう答えようか。
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
