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頭の中で悩みに悩んだ結果、正直に話すことにした。この子達なら受け入れてくれるだろう、と。
「前に、私が半鬼だって話したでしょう？私の目は特殊でね。ほかの鬼みたいな目じゃなくて、人間みたいな目なんだよね。で、ほかの鬼はそれで私が半鬼だってわかるの」
「…半鬼は珍しいから、狙われるってこと？」
「そういうこと」
流石シャーナ。物分りが良くて助かる。そのシャーナの言葉を聞いて、ラビとロンは怯えたように私を見た。
「Aは何もしてないのに、珍しいってだけで喰われるのかよ…」
「Aも大変なんだね…」
この世界の子達は優しいんだな。きっと、前の世界でこの話をしたら皆逃げてくだろうな。
「まぁでも、親切な鬼達にお世話になってね。戦闘能力は高いから安心して」
そう言って三人を見ると、安心したように微笑んでいた。
「ラビ、ロン！大丈夫だったの？！」
「もう、Aの言う事聞かずに行っちゃうからこうなるのよ！気をつけなさいよ？」
「うっ…」
「ごめんなさい…」
シェルターに帰ると、皆がラビとロンを心配して駆け寄ってきた。ラビとロンも反省したようだ。
「A、今日のご飯これだけしか無いよ…」
「少ないね…」
採れたものを見ると、魚らしき生き物が9匹。木の実はざっと30くらいしかなかった。
これだけなら一応皆食べれるだろうけど…足りないだろうな。
ということで、久しぶりに能力を使ってみることにした。
「わぁ、こんなに沢山！すごいすごい！」
木の実や、前の世界での肉や魚を出してみた。意外と好評で、次からもこの方法で行こうと思ったが。
「あんまり出しすぎると吐血するんだから、非常時だけ！」
と、シャーナに念を押されてしまった。ということで、採れたものが少ない時だけとなった。
皆が寝静まり、焚き火の音だけが聞こえるようになった頃。私は一人シェルターの中から抜け出していた。
近くに鬼の気配は無いが、念の為結界らしきものを張っておく。
何のために抜け出したかと言うと。
『＿定時連絡、定時連絡 こちらグレイス＝フィールドハウス。異常はありません』
「ふむ、出荷は無し…か。なら、今回はほかの農園だな」
農園の定時連絡を聞くために抜け出してきたのだ。あの子たちに真実は教えてあるが、あまり思い出させたくない。だから、離れたところで聞き、予定を立てる。寝る前の日課になった。
さて、明日はどこから救うかな。
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
