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「よっ…。潜入成功」
おいおい、こんな安警備でいいのかよ。私の噂は出回ってるだろうに。…いや、待てよ？
「見つけたぞ！こっちだ！」
「商品を取られる前に捕らえろ！」
「…そういう事ね」
私の噂は出回っている。それは勿論農園の鬼たちにもだ。これ以上被害を出さない為にこんな安警備で誘い込み、出口を閉ざして捕える…と。
なるほどね、まぁでも。
「伊達に特訓やってないからね」
「っこいつ！！」
半鬼の身体能力を舐めないでいただきたい。ソンジュやムジカにも協力してもらったんだ。失敗する訳にはいかない。
仮面を割ると動きが鈍くなる鬼たち。それでも向かってくる鬼は、鳩尾っぽい所を殴って気絶させといた。
「さて、応援が来る前に攫ってくか」
ハウスの中に入り、食用児が寝ているであろう部屋に入る。
「ん…誰…？」
起きちゃったか。まぁ、あの騒ぎで起きないのがおかしいか。
「こんばんは。私は半鬼。…あなた達を助けに来ました」
「私たちを…」
「助ける…？」
子供たちに向けてひとつ頷くと、みんなは困惑したようだった。
まあ、そうなるよね。これまで真実を知らずに幸せに生きてきたんだ。助けるなんておかしいと思うだろう。
「取り敢えず、事情は後で話す。ここにいる子でハウスの子は全員かな？」
「う、うん」
教えてくれた子にありがとう、とお礼を言い、小さい子達を抱える。
外に出ればシェルターまでテレポートできるはず。問題はその道なりだ。
「足の速さに自信がある子は？」
「は、はい！」
「私も…」
次々に手が挙がり、足が速い子は6人程。全員の人数は20人。私が抱えてる子が4人だ。
「ふむ、行けるな」
「あの、早く事情を…何が何だか分からない…」
おそらく一番年上の子なんだろう。下の子たちを守らないと…という目をしている。でも今は…
「時間が無い。ここから出たら話す。取り敢えず私に着いてくる。…OK？」
「…わかった」
物分りが良くて助かるよ。さて、ここから出るには…。
「いたぞ！もう食用児を連れている！」
「っマズイ！」
ここで来るとは予想外。これじゃあこの子達は動けなくなる…！
「ひっ」
誰の声かは分からない。小さく漏れた声は、完全に怯えた声だった。
「…炎」
右手は炎を。
「風」
左手は風を。
「合わせて…『熱風』ッ！」
「ッ？！」
鬼が怯んでいるうちに、食用児の手を引いて駆け出した。
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白狐(プロフ) - けんまおし1016さん» コメントありがとうございます！ 応援して下さり本当にありがたいです……！ いつ再開させるか分かりませんが、きっと(多分)また更新し始めると思うので気長にお待ちくださいませ……！ 面白いと思っていただき良かったです🥰 (2022年8月8日 20時) (
レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 更新頑張ってください！とてもおもしろいです！ (2022年8月8日 7時) (レス) @page18 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夜桜桜愛さん» コメントありがとうございます！ ああっ、すみません！ 更新ストップさせちゃって……。今日か明日……もしくは来週……出来たら更新しますので。頑張ります！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜桜愛(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年9月19日 15時) (レス) id: 612a16ad5c (このIDを非表示/違反報告)
月狐(プロフ) - ありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。まだまだ続く予定なので、応援していただけると幸いです！ (2021年6月12日 23時) (レス) id: 8c0c53f143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miitan11201/
作成日時：2021年2月6日 22時
