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何もかも、全てを壊したくなる時がある。
どうしてか、無性に。
「ミス、ター」
「……ん」
「もっ、やめてっ、くださっ」
「やだ」
「しつこ、いっ、ですっ」
「ダメ」
走り抜ける感覚が欲しい。
全力で生きてる感覚が欲しい。
それは……一生
俺の
それをこんな形でしか表すことが出来ない。
「……ミス、ター？」
「……ちょっと、ごめん」
「どうか、しました、か？」
「ううん……何でもない」
動きを止めて、Aを抱き込んで。
鼓動すら伝わってこないAに、悲しみを感じなくなってからどの位経過しているのか。
あの頃と変わらない……とは言え正確には『俺』ではないけれど……この抱きしめた感触も、息遣いも、俺を見つめる瞳も、全てがAなのに。
俺は、Aに鼓動を返してやることが出来るのか……。
「ミスター？」
「……ん？」
「何をごちゃごちゃ考えてるのか分かりませんが、今考えるべき事はソレではありません」
「……は？」
「目の前の『私』に集中して下さい、と申し上げております」
「ちょ……っ」
ぐるりと視界が反転してAと天井が見える。
どっからそのチカラ出てんだよ……。
「おまっ……」
「私にも、気持ちは存在しておりますミスター」
「わかっ、た、ちょっ、と待っ」
俺に乗り上げたAは、小さく口角を上げて。
俺がAの弱いトコを知ってるように、Aだって俺が弱いやり方を知ってる。
「度々、申し上げて、おります、ように……全てが、データでは、ありま、せん」
「わかっ、た、から」
「いいえ、お分かりに、なられて、いない」
「とりあえずっ、ちょっ、と、止まれっ、て」
俺の言う「止まれ」に、いつもAは素直に従う……正直、たまには悪くないのにって思ったりもするのだけれど、今回ばかりは有難い。
ぺったりと俺に体を預けてくるAは、本当に愛おしくて……だからこそ考えてしまう俺の思考を、そろそろ理解して頂きたい。
「一緒にいたいから居る、貴方はもう違うのですかミスター」
「……違わない」
「なら……あっ」
でも、そろそろ。
攻守交替だ。
攻められるだけなんて性に合わない。
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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