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「あ、Aってお前？」
そう言いながら私を指差した。
そんな感じ悪い印象が、鈴木先輩とのファーストインパクトだった。
正直、ムッとした。
しかも、それが顔に出た。
「あははっ！弟に聞いてた通り！」
今日みたいに、副会長から頼まれたプリントをポチポチとホッチキス止めしている私と、先輩の隣で引いてるのを隠しもしない副会長を余所に。
鈴木先輩はソファにぽーんと飛び乗って、胡坐を掻いてから楽しそうにニカッと笑った。
正直、初対面の相手に苗字を呼び捨てされるのも、お前って言われるのも嫌いだ。
それに、私が年下だからといって、気軽に話し掛けられる事にも抵抗を感じたんだ。
それが、噂の鈴木先輩だったら尚更の事だ。
頭が良くてイケメンで、喧嘩の強いサッカー部の女ったらし。
ただでさえ大野先生にこき使われて、女子の先輩から目を付けられそうになってるというのに……こんな人に気に入られようモンなら、私の高校生活は終わったようなモンだ。
「…………ん？」
「思ってたよりちっせえな〜」
「…………弟？」
「あぁ、弟がいつもお世話になっております、鈴木と申します」
鈴木先輩は、思い出したように立ち上がると、私の横に立って急に礼儀正しくお辞儀をした。
「…………鈴木」
「うん、鈴木」
「…………言われてみれば」
「似てるっしょ？」
「はい、まぁ……」
「え、興味無いの丸出し！？」
ケラケラと笑いながら、私の隣の空いていた椅子に座ると、そのままＰＣの電源を入れて。
さっきまで会話していた私の事なんて忘れてしまっているように、画面を見たまま口笛を吹き始めた。
「なぁ、高田〜！ＰＣ使わないよね？データ保存してあるよね？使うよ〜？」
「……Aさん、ごめんね」
「……副会長」
「もうね……早めに慣れて？」
私の作ったプリントの束を手に取ると、副会長である高田先輩は、申し訳なさそうに眉毛を下げて苦笑いしていた。
高田先輩の言っていた通り。
鈴木先輩は生徒会室の常連だったようで……暇な時間を見つけては、生徒会室のＰＣを使ってゲームに勤しんでいた。
そして、その気さくな……というか、距離の掴みにくい親近感を纏わせた鈴木先輩と気軽に話すようになったのは、それからすぐの事だった。
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すりおろし梨。(プロフ) - 何？ 大野先生 何？ (2021年9月7日 8時) (
レス) id: 2a65575bc9 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» すぐ飛んできて下さったのですか！ありがとうございます！そして待っていて下さってありがとう。そう言って頂けてホッとします。楽しんで頂けるように頑張ります＆楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - aracick5963さん» コメントありがとうございます！一気読み、嬉しいです。こんなゆるゆる先生いたら懐いたのにな〜と思いながらカタカタしております(笑) そして黒大野先生をご所望なんですね(笑) 出るかどうかお約束出来ませんが楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» と平静を装っておりますが。え！？のりさんじゃん！わーい！！覚えててくれたんだー！と、めっちゃ喜んでおりました(笑) このお話もお楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» お久しぶりです！忘れてませんよ！こちらこそ忘れずにいて下さってありがとうです！私の拙いお話を喜んで下さって本当に嬉しいです。お待たせしてすみません。待って下さってありがとう┏〇)) (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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