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「Aいるか〜？」
ガラガラと引き戸を開けて入ってきたのは、ついさっきまで噂をしていた相手で。
何を言われるんだ、と身構えてしまった私は、思わず手に持っていたプリントの束をギュっと握ってシワシワにしてしまった。
「あっ、おーちゃんじゃん！」
「よう、鈴木兄」
「ちょ、ソレやめて……」
「間違ってねえだろ」
「あ、そうだ！あのさ、この間の問題がさ〜、なんか納得いかねえんだけど〜」
「あぁ？分かんねえの？」
鞄をガサゴソと漁って１冊のノートを取り出した鈴木先輩は、入り口近くにある低めのテーブルの傍まで小走りで近寄って行って。
その様子を見た大野先生は、怠そうに小さく溜息をつくと、そのテーブルの前に置かれたソファにどっかり座って、その上で胡坐を掻いた。
生徒会室は、私達が使っている教室の半分くらいの広さで、出入り口近くに置かれているのはローテーブルとそれを囲むようにたくたびれたソファ。
その奥には会社で使うようなデスクが４つ……２つずつが向かい合わせで付けられて島を形成している……が置かれていて。
一番奥には、生徒会長が使うデスクと、その背中に当たる部分は大きな窓があって、昇降口前のロータリーが一望できるようになっている。
壁面は全部がスチール製の棚で埋まっていて、引き戸はガラス、その中には生徒会の資料や学校についての歴史をまとめた冊子なんかも収まっていて。
社会を知らない私が言うのもなんだけれど……まるで小さなオフィスみたいになっている。
大野先生と鈴木先輩はローテーブルを挟んで向かい合っていて、面倒臭そうにしている先生とは対照的に、楽しそうにしている鈴木先輩がちょっと意外に見えた。
「そうじゃねえんだよなぁ……」
「え、コレじゃなくて？」
「考え方としては良いよ」
「じゃあ使うモンが違うのか……」
何をしているのかは、私の座ってる場所からは分からないけれど。
私が鈴木先輩に持っている印象と違っている様子が見受けられて、なんだか新しい発見をした気分になっていた。
鈴木先輩は、この学校では『有名人』に括られている人で、鈴木弟もソレを面倒臭がっていた。
頭が良くて格好良い、サッカー部でも目立っていて……所謂、女ったらしだ。
しかも。
喧嘩も強いらしい。
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すりおろし梨。(プロフ) - 何？ 大野先生 何？ (2021年9月7日 8時) (
レス) id: 2a65575bc9 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» すぐ飛んできて下さったのですか！ありがとうございます！そして待っていて下さってありがとう。そう言って頂けてホッとします。楽しんで頂けるように頑張ります＆楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - aracick5963さん» コメントありがとうございます！一気読み、嬉しいです。こんなゆるゆる先生いたら懐いたのにな〜と思いながらカタカタしております(笑) そして黒大野先生をご所望なんですね(笑) 出るかどうかお約束出来ませんが楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» と平静を装っておりますが。え！？のりさんじゃん！わーい！！覚えててくれたんだー！と、めっちゃ喜んでおりました(笑) このお話もお楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» お久しぶりです！忘れてませんよ！こちらこそ忘れずにいて下さってありがとうです！私の拙いお話を喜んで下さって本当に嬉しいです。お待たせしてすみません。待って下さってありがとう┏〇)) (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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