◇129 (2017/03/23) ページ31
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……バッカみたい」
Ｎ「……は？」
結局、私と二宮は同じで。
どっちも本人に話を聞こうとしないでグルグル考えて、自分の見た事だけを全てだと思い込んで。
二宮が私に対して。
私を好きでヤキモチを妬いてるのか。
それとも、自分の知らない所で、自分の仲良しが他に仲が良い人を作ってた…って事への嫉妬なのかも、決定的な言葉が無いから確信が持てなくて。
それでも、もう。
なんか、疲れた。
「……じゃあ、そうするわよ」
Ｎ「……………」
「彼氏じゃないけど！！」
Ｎ「……は？」
「そんなに言うなら！！構ってもらいますよ！！全力でお願いして！！全力で甘えさせてもらいますよ！！」
Ｎ「彼氏に甘えんのなんて普通だろ」
「彼氏じゃないし！！惚れてないけど！！誰かさんと違って優しいからね！！甘やかしてくれるでしょうよ！！」
Ｎ「おま……」
「イイ大人ですからね！！イイ感じになるかもしれないよね！！異性として見られてないけど！！」
今まで散々、櫻井さんに甘えてきた罰なのかもしれないな…なんて頭の片隅で思って。
勢いで口から飛び出していく言葉を止めようなんて意欲も最早ゼロだ。
Ｎ「見られてっかもしんねえだろ…」
「有り得ない！！本人言ってたし！！」
Ｎ「……は？」
「でも！！好きな人以外は誰でも一緒だからね！！甘えてきますよ存分に！！じゃあね！！お疲れ様でした！！」
Ｎ「ちょっ……！！」
ぐるんと後ろを振り返ってオフィスを出ようとした私を止めたのは、二宮の手。
Ｎ「お前、好きな奴……他にいんの？」
「……だったら、なに」
Ｎ「それなら、ダメだろ」
「……あんたがソレ言うの」
Ｎ「……え、聞こえな」
「私に噛み痕残したあんたが言うのか…って言ってんの…もう！！放して！！」
強く掴まれた手を振り払って、そのままの勢いで二宮と向き合った。
二宮が驚いた顔をして。
ひゅ…と息を吸った。
「お前だよ！くっそ宮！！」
それは多分、私が泣いてるからで。
あぁ、ちくしょう。
「好きだバーーーーーカ！！！！！」
あわあわしてる相葉さんとか山田とか、あははっ！と笑う大野さんとか、ニヤニヤしてる松本が見えたけど、もう知らん。
あんぐりしてる二宮を残して、そのままオフィスを飛び出した。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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